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April 06, 2016

柴崎友香 「よう知らんけど日記」

株式会社京阪神エルマガジン社 2013年9月15日発行。著者は2014年に「春の庭」で第151回の芥川賞を受賞していますがこの本は2011年1月から2012年の暮れまでの日常が収められています。全編が折り紙つきの真正大阪弁で語られていてしかもその内容が大阪というより関西人にとって「ホンマや」「そうそう」とすべてにうなづけるもの。わたしなんか何度も声をあげて笑ってしまいました。なによりも大阪から東京に移り住んで東西の違いをしっかり実感した著者の本音をネィテブ言語で書いているので説得力がすごいです。
「よう知らんけど」というのは「よく知らないけれど」の大阪弁ですがしゃべったことに確信が持てないときのセルフフォローのための言葉です。「二宮金次郎の子孫は大学で英語教えてはってんて。よう知らんけど」みたいに使います。
本を読むきっかけは新聞の夕刊で週一くらいの割合で連載していたエッセイが面白かったのと写真で見るふんわりとした顔立ちが(まあ美人です)好みだったから(笑)。対談などをyoutubeで見ると予想通り声も低目で芥川賞を取った女性作家によくあるキリリとした感じは皆無です。本当はいらち(気短か)だそうですが。
ということで以前に「春の庭」も読みだしたのですが、結構時間のかかる展開が我慢できなくて初めの50ページくらいで挫折しました。私もいらちでして(笑)。前置きが長くなるのでこの本の中から大きくうなずいた箇所をいくつかあげてみます。
太字は私のコメント。

・大阪の実家の近所には、たこやき7個100円(サイズは小)の店がまだある。いつから大玉で6個300円になったんやろ。
 ウチから2キロくらい離れたたこやき屋もそれくらいの値段ですが、おいしいのでみんな車に乗って買いに行きます。
・近所にうどん屋がなくてつらい。
 ウチは市内じゃないのでうどん屋はあってもチェーン店だけですね。
・大阪育ちと冷え症のため東京での暑さは平気。とにかく大阪は暑いというより「不快」。負けたと思うのは京都だけ。
 ここ大いに納得。夏の大阪は亜熱帯です。
・大阪なんばで人形焼を10個450円で売っていたら「1個45円か、高いな」という客が多かったので、12個500円にしたら1個当たりを言う客がいなくなって売り上げが増えた。
お金のことであれこれ言うのは大阪人の定番です。東京では高いものを買ったことが自慢で、大阪では高いものをどれだけ安く買ったかが自慢。
ウチでのやりとり。
「オトーさん、これいくらで買ったと思う」
「980円」
「売った!」
「500円」
「ピンポーン」
まあビンボー所帯なのでいつもこんな調子です。(笑)

本に戻りますが、2011年3月の東北の大震災があった日は「地震があった」の1行だけです。書き様がないですよね。
250ページの中にまだまだ面白いお話が一杯なのでまたご紹介します。
 
 
庭のチューリップが競うように咲きだしました。奥さん大満足。
 
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