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February 17, 2015

百田尚樹 「海賊とよばれた男」

講談社文庫 2014年7月15日 発行

「永遠の0」とともに大評判になった本で図書館ではまず借りられなかったのがめったに本を読まない息子が文庫を買って読み終わってから貸してくれたもの。
何せ上下巻で約900頁という大作なので1月初めから恐る恐るという感じで読み始めたが、上巻を読んでしばらく中断したのちアッという間に読み切った。とにかくこの作者の本は読みやすい。

まず主人公である国岡の、国ためそして社員を人材ではなく人財と思う、という現代では信じられないような信念を持った生き方とそれを実現する行動力に圧倒される。3代目社長であった東雲は国岡に39年間仕えて一度も言われなかった言葉が「儲けよ」だったと回想しているが男の生き方というものをこれほど目の前に突きつけられた物語は始めて読んだと言っても過言ではない。

息子から「読んだ?」とメールが来たので「良かったなぁ」と返事すると、彼は少しは船の仕事も分かるのでイギリスの監視をかいくぐってイランから石油を輸送してくる場面が圧巻だったと言う。イギリス海軍に拿捕または下手すると撃沈させられる恐れもあるのでシンガポール沖のマラッカ海峡を通らずに手探りの航海を続けるシーンは準戦争映画の趣がある。上海の海軍基地で宮部というゼロ戦の搭乗員と遭遇する場面はお遊びだけど楽しい。
 
大晦日に息子が布団の中で必死に読んでいたのがよく分かる。
女性にはどうかと思うけれど男子必読といってもいい本だ。

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