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September 2014

September 29, 2014

DVD 「小さいおうち」

第143回直木賞を受賞した中島京子の小説を山田洋次監督が映画化したもので、若き日の女中タキを演じた黒木華は第64回ベルリン国際映画祭最優秀女優賞(銀熊賞)している。
戦前・戦中と会社役員の家で女中をしていたタキが晩年になってノートに書いていた回想録をもとにしたお話。
親切な夫人とその息子に心から尽くした彼女だが、夫人と若い男性社員の間に起きた恋愛に関して家庭を思うあまり1度だけ夫人を裏切ったことに晩年になっても悩むのだった。
男性の下宿から帰った夫人の帯の位置(左右)が出かけた時と違うことに気づき悩むシーンは女性ならではの視点。
とにかく若い時の女中役の黒木華の存在感が抜群。
これぞ正真正銘の日本女性といった丸い顔立ちや一重の目で、雪深い田舎から上京した純朴な女中役がピッタリではあるがそれ以上に芯の強さが演技に表れるところがすばらしく、上記の賞を受賞したことに大いに納得した。朝ドラで花子の妹役でも出ていたが映画の方がはるかに良かったのは監督の力量か。
原作の小説を読んでいないが、映画では少し略されているようなのがちょっと残念。本の方が面白そうだが黒木華の演技を見られることではDVDがいいと思う。


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September 28, 2014

高田 郁 「みをつくし料理帖 天の梯」

Miwo10長く続いた「みをつくし料理帖」シリーズもこの第10巻でめでたく終了。お疲れさま、というか料理だけでなく様々な事件も絡めてこれだけ長く続けた筆者に脱帽。また、いろいろな料理のお話の連続ものではなく、主人公にとって必ず成さねばならぬ宿題があるので少しでも読んだら最終回を読まないことには収まらない仕掛けになっていることも心憎い。友情、恋、そして永遠のテーマともいうべき料理の追及、「食は人の天なり」という言葉を実践する主人公の心根が、まわりの多くの人を動かして迎えた結末には感動させられた。
小説のブログを書くときはできるだけネタばらしをしないのがマナーだと思うので差しさわりの無いところを書くと、ご寮さん(ごりょんさん)のことばの雰囲気が京阪神以外の人にどれだけ伝わるかな、ということ。
たとえば「ほうか」(標準語の「そうか」)はイントネーションやアクセントが大変難しく、ふんわりと「ほうか」と言えるのは生粋の船場の人か京都のご年配の人だけだと思う。私は今は亡き京都の叔母の言葉を思い出しながら読んでいた。

 

本とは全く関係ないけど息子に貰った『天橋立ビール』
ケルシュ(ケルンのビールの意)で美味しかったが製造元は岡山の津山でした。
 
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September 27, 2014

テレビリモコンの修理

3か月ほど前、寝室のテレビのリモコンをフローリングの床に落としたら壊れてしまったのです。
同等品を買えば4000円ほどするのですがケチな私は一番安い800円ほどのリモコンを買いました。
音量の調整ができないとかいろいろ不具合はあってもまあ普段使うのに支障は無かったのですが、いざ捨てようと思ったらまだ新しいのでダメモトでなおしてみようと思ったのです。
まず、落としたショックでワンチップ化された回路がダメになることはないので考えられるのは機構系ですが、よく見るとリモコンの赤外線LEDが結構アナログな取り付けに思えたのでここのハンダ付けを疑いました。
最初に電池の電圧をチェックしたのは当然です。
さて、裏蓋は簡単に外れてもそれから中は開きそうもないのであきらめましたが、ふとLEDを触ってみると少しだけ動きます。リードが基板側にくっつくように動かしてからテレビに向かって電源ボタンを押すとスイッチが入りましたimpact
もちろんハンダが付いたわけではないのですが、ショックを与えなかったら使えそうです。
というわけで成功度70%というところでしょうか。

1.壊れたテレビリモコン
 
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2.準備したテスター、精密ドライバーと裏蓋を外したリモコン

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3.中央部のくぼみの中が赤外線LED
  外した小ねじは無くならないようにセロテープでくっつけておきます。
 
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中にゴキブリが入ってなかったのは幸いsweat01 ←ワケアリです。


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September 26, 2014

ハイドン交響曲第101番ニ長調 「時計」

Haydn_ckockカラヤン、ベルリン・フィルハーモニーの演奏、1971年8月の録音。録音場所はカラヤンの家族とベルリンフィルのメンバーが毎年バカンスで訪れるフランスの避暑地、サン・モリッツの教会なので編成も最小限度の2管編成だと思われ、そのせいかベルリンフィルにありがちな音力の強さが控えめで柔らかい雰囲気豊かなハイドンになっています。後年のベルリンフィルとのデジタル録音は音にも演奏にも少し硬さがみられるのですが、ここでは全盛期のカラヤンらしいスピーディでレガート満載のおしゃれなハイドンを聴くことができます。

前に書いたように傷つけたCDの代わりに中古で買ったものですがジャケット写真がおしゃれです。
1行目にハイドンの横顔、2行目は収録曲第83番「めんどり」の卵ですねhappy01


    神戸での写真
 
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September 23, 2014

シューベルト ピアノソナタ第13番イ長調 D.664

ウィリヘルム・ケンプの独奏、1965年頃の録音。
iTunesで購入した全集から。6年ほど前、iTunesがクラシックのBoxものを期間限定でとてもお得な価格で売り出したときにいっぱい買ったなかのひとつ。
シューベルトのピアノソナタは、後期のものが有名みたいだけど中期のものはとても暖かくて心がふんわりと癒されます。ケンプの演奏は本当に自然に曲と向き合ったといった気負いのない演奏で、まずは理想的といっていいでしょう。
録音もすばらしくて今となっては私の宝物ですね。
 
 
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September 21, 2014

メンデルスゾーン 交響曲第3番「スコットランド」

Mendelssohn_symショルティの指揮、シカゴ交響楽団の演奏、1985年の録音。独立するとかしないとかで世界の注目を集めたので今回はこの曲を取り上げました。名曲だけあって私も数種類持っていますが、最初に買ってあまり聴かなかったショルティのCDを選びました。このカンタービレ一杯の麗しい音楽がショルlティのあのギクシャクな棒から生まれるとは信じられないほどの素晴らしさにびっくり。シカゴ饗も最高のアンサンブルと美しい響きで文句ありません。
今回初めて知ったのですがUKの旗はイングランド、スコットランド、アイルランドの3つの旗の組み合わせなんですね。独立してスコットランドのブルー地が無くなるとユニオンフラッグのカッコ良さが無くなるところでした。
また、スコットランドウィスキーはいうまでもなく有名ですが、冷やさずに飲むスコットランドビールも美味しいそうです。
 
 
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September 19, 2014

ショパン ワルツ第14番ホ短調「遺作」

ルービンシュタインの独奏、1963年の録音。
廉価版なのでジャケット写真は省略。
ショパンはあまり聴かないので記事にしたことはめったにないといっていいのだけれど、季節の変わり目の異変というべきか、なにげにふるーいCDを取り出して聴いてしまったのです。またショパンを聴くなら録音の新しいキーシンかアルゲリッチなんだけど古いCDなのでかつてはショパン弾きの代表でもあったルービンシュタインです。
で、聴いてみるとこれがとても良かったnote
アルゲリッチの奔放な嵐もキーシンの鉄のタッチもないけれど本当に普通の穏やかで暖かなショパンを聴くことができました。
最近強く思うのですが自然な表現ってとても難しいのですね。
よく見せようとか人と変わったことをしようとするといつか必ず鼻につくのですがルービーンシュタインの演奏にはそういうのが全くありません。
この3分足らずのワルツは短い序奏の後高音部の悩ましいメロディーでハッと惹きつけますがいつか流れるように消え去ります。うたた寝をしたときに見た夢のようです。
ルービンシュタインのショパンいいですねheart02

 
 
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September 18, 2014

ICOCAカードを洗濯しました

Icoca外出から帰った時に、胸ポケットに入れたICOCAを出すのを忘れて洗いかごに入れたため、次の日に奥さんが洗濯機の中から発見する羽目になりましたimpact
「大丈夫かしら?」と心配するので「きれいになったやないか」とは言ったものの梅田に出たときにチャージしたばかりなので内心はちょっと心配。
さっそくFelicaで調べたらちゃんと2500円ほどの残額があり一安心。でも私のICOCAは現金が無くてもチャージできるのでこんどは落とした時が心配になりました。使い切った時に普通のICOCAに代えようと思います。
関東ではSuicaの方がおなじみだと思いますがSmart ICOCAのキャラクターであるカモノハシのイコちゃんは結構可愛い。
またICOCAは大阪弁の「行こか」だというのはお分かりですね。
電車はもちろんですが乗り降りがせわしないバスで使うのが一番便利です。
 


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September 15, 2014

モーツァルト ヴァイオリンソナタ ヘ長調 KV547

Mozart_masterサルバトーレ・アッカルドの独奏、ブルーノ・カニーノのピアノ、1989年の録音。ここ2週間ほど毎日のようにこのコンビによるモーツァルトのヴァイオリンソナタを聴いています。要するにはまってしまったわけです。技巧派の代表のように言われ、パガニーニの演奏で有名なアッカルドのモーツァルトにはあまり期待していなかったのですが聴いてみるとこれが実にすばらしいのです。イタリア人らしく抜けるように透明な音色と適度に甘く歌わせるヴァイオリンは聴くほどに幸せな気分にさせてくれます。同じくイタリア人のカニーノのピアノも抜群の相性で録音も良く、このモーツァルト全集の中でも隠れた名演だと思います。
曲は最後のヴァイオリンソナタで、変奏曲形式の3楽章が好き。
ちなみにシェリングとヘブラーの演奏も聴いたのですが、大変真面目ではあっても心に響くほどではありませんでした。
 
 

昨日は久しぶりに梅田で友人たちと飲みました。
阪神百貨店にある老舗中華料理店「黄老」の料理はさすがに美味しかったけれど店の前で並んでいる人の数が半端じゃなかったです。
予約しておいてよかった。
 
   これは大阪駅の反対側にあるグランフロント入り口
 
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September 09, 2014

黒川 博行著 「煙霞」

株式会社文藝春秋 2011年7月10日発行

今年『破門』で第151回の直木賞を受賞した黒川氏の作品。
私学助成金の不正授受をネタに理事長を誘拐する計画に加担した私立高校の美術講師と女性音楽教諭のお話。
二人の目的は不安定な現在の雇用条件を改善して正教員にしてもらうことだったが、誘拐後に事件は思わぬ方向に膨らんでいく。
愛媛県出身で美術教師の経験がある筆者らしくのんびりした瀬戸内海の小島での写生風景から始まるが、美術の先生と生徒たちの交流の様子がとても自然でいい。
理事長とその愛人を誘拐してからは当初予期しなかった人間や大金が絡み、大阪市内はおろか遠く伊勢志摩での外車のカーチェイスまで出てきて最初ののんびりムードが吹っ飛ぶ。
ロックが大好きでジーンズをはいて中古のアメ車で登校する変わった若い女性音楽教師の男顔負けの活躍が楽しい。
ほとんどが大阪市内でそれも細かい地名まで入り、会話もすべて大阪弁なので私など何の違和感もなく入り込めたが、関東の人はどうかな。あまり乱暴なシーンもなくお楽しみサスペンスといった調子なのでとても気楽に読めた。
ちょっと話がうますぎるきらいはあるけれど話の展開がスピーディで楽しいのでテレビドラマにしたらおもしろいと思ったらこの作者の作品が結構ドラマ化されていた。


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September 07, 2014

ママ、見て見てー

姪っ子のブログがあまりに面白かったのでまた写真を拝借。


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他の写真からどうやら忍者ハットリ君らしい。

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September 06, 2014

葉巻と胃薬

村上さんのエッセイに誤訳のことが書いてあった。
とても有名な小説(英語)を翻訳していたら、原文では『胃薬をかじる』という部分がそれまでの訳書では『葉巻をかじる』となっているというもの。
有名な小説であり訳書なのでどうしてこうなったか不思議だと村上さんは書いている。
葉巻はCIGARだし錠剤の胃薬はDIGESTIVE MEDICINEみたいに2語になるはずなので誤訳はあり得ないはずだ。
で、私なりに考えた推理は、一旦訳した文章を入稿するときに胃薬葉巻と読み間違えたというもの。
ワープロのない時代だから手書き原稿でそれも(思い切り)乱雑な字だったらあり得るのではないだろうか。
最初葉巻を吸うときにカッターが無いときは吸い口を歯で噛みちぎって吸うこともあったから胃薬をポリポリかじるより自然だと思ったのだろう。
でも、最終的に訳者がチェックするときに間違いが発見されるはずなのでやはり不思議としか言いようがない。

ちなみにこの小説は、カポーティの「ティファニーで朝食を」で、高校生の時から原書で読んでいた村上さんがほぼ50年ぶりに新訳しようと思ったのはこういったことも原因なのだろう。
村上さんが訳した「ロング・グッドバイ」や「キャッチヤー・イン・ザ・ライ」は読んだので「ティファニー」も読もうかどうか迷っている。

 
 
    これも昔のデジカメで写して水彩画風にしたもの。
    「庭の白いベンチ」

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September 03, 2014

モーツァルト ホルン協奏曲第1番ニ長調 K.412

Mozart_hornデニス・ブレインの独奏、カラヤン、フィルハーモニア管弦楽団の演奏。1953年11月の録音。伝説のホルン奏者ブレインのCDで聴ける唯一のモーツァルト。モノラル録音だけどそんなことよりよくぞカラヤンと組んで録音してくれていたことを感謝したいほどの名演奏。カラヤンはベルリンフィルの首席であったザイフェルトとステレオで録音しており、もちろん水準以上の演奏であるけれどブレインの演奏の前には影が薄くなるのは仕方がないでしょう。
1番は3番ほどのポピュラリティは無いけれど親しみやすい1楽章の主題はときどきテレビ番組なんかにも使われています。2つの楽章で8分強といったミニ協奏曲だけどホント楽しいnote
EMIのカラヤンBOXにも入っているのですが、かなり以前に買ったブレインの写真付きのCDを引っ張り出しました。
 

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