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April 18, 2014

浅田次郎 「一路」

2013年2月 中央公論新社刊。
図書館に予約して4か月くらい経ってやっと読むことができたほどの人気本。競争率が20倍くらいあったのでやむを得ないけれど、しんどい時に手に入ったので読めるか危惧したがさすがに手練れの作家らしく上下巻の600ページを結構速く読み切れた。
参勤交代の共頭役であった父を不慮の火災で亡くし、何の引き継ぎもなしに急きょ参勤交代を差配する羽目になった19歳の若侍の苦労をこの作者らしく多彩な登場人物を配置することで面白く読ませてくれる。
焼け跡から見つかった、先祖の書き記した古い参勤交代の記録だけを頼りに資金の調達から旅支度、そして道中の宿の手配など100人近い人間の厳しい旅程を差配する様子は、今ならさしずめ大統領御一行様のツァーコンダクターか。
殿を狙うお家騒動があるようだが怪しげな易者、髪結い、坊主そしてやけに腕の立つ流れ者など民間人も都合よく活躍してくれて旅も無事終了。最後は国で待っている許婚との甘いシーンを待っていたけれどちょっと肩透かしを食らった感じ。
武士の大義とは、殿様の実態とは、などこの作者らしい解釈が楽しい。
  

   
 
久しぶりにKiss X2 18-55mmレンズで。
何となく冴えないのはボディなのかレンズなのか。
   

 
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