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January 18, 2014

映画 「永遠の0」

上映開始からほぼ1か月もたってからやっとこの映画を見た。
当初、テレビのCMで明らかにCGと分かる映像が流れたので見に行くのを躊躇していたけれどやはり、見たいという思いの方が強かった。
原作は読んでいないけれど、あらすじは分かっているので映画としてどういう出来栄えなのかが一番の関心どころだったが、結果はすばらしかった、のひとことだ。気になったCGも劇場の大スクリーンで見ると全く違和感がない。
良かった、本当に見に行って良かった。

戦闘機乗り、つまり戦うことが責務である軍人ながら「生きる」ことを大事にしたために仲間内では「臆病者」と蔑まれていた主人公は練達の操縦士であるが故風当たりも強かった。
しかし、大事にする命は自分だけでなく教官として教えた若い操縦士でも同じなのだ。
将来の日本のために命を大事にする、という主人公の気持ちがこの作品の主題である。
彼に命を助けられた男たちが、戦後彼の家族を守るというストーリーも違和感なく受け入れられる。

ゼロ戦乗りとしては坂井三郎氏が有名だが、氏にも「敵機を撃墜したらとにかく生きて帰還する。命があればまた戦える」という言葉がある。国家であれ家族であれ生きなければ守れないという理屈なのだ。
また、坂井氏が乗っていたゼロ戦は被弾の跡がなかったという逸話も臆病ではなく操縦の腕が良かったという証明である。

空母から発進するゼロ戦が、重い魚雷を積んでいるときは甲板から離れて一瞬2、3メートル海面に下がるのでひやっとするが、普通の爆弾を搭載した時はそのまま上空に上がる場面などCGかもしれないがよく出来ていて感心した。

馬力は少なくても軽量で運動性に優れたゼロ戦に対し、ライバルのグラマンは重くなっても防弾装備を完備し操縦士や燃料タンクへの被弾を防いだため人命や機体の損傷を最小限に防ぐことができた。
命を大事にした国が結局勝利するということは会社などの組織でも同じであろう。
卑劣極まりない作戦であった「特攻」精神は現在のブラック企業には生きているのかもしれない。


主演の岡田准一は映画「天地明察」でも素晴らしい演技だったし、今年の大河ドラマ「軍師官兵衛」でもいい雰囲気があり、本当にいい役者さんです。


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Comments

u子さん
不運の死を遂げた後輩の名誉を守って殴られたり教え子に対しても丁寧な言葉を使う主人公の死は無念の一語です。
でも、無いのかと思っていた最後の特攻シーンではどうか敵空母の機関部にぶち当たれと願っておりました。
映画館を出てしばらくうつむいて歩いていたのは涙の跡を見られたくなかったのかもしれません(笑)

Posted by: よし | January 18, 2014 at 08:47 PM

私も「永遠の0」見ました。
感動しました。

たった69年の間に日本人は、命や礼儀や人生などについて
自分の考え方を忘れてしまったように感じました。

子供達に孫達に平和の大切さを伝えたいと思います。

Posted by: u子 | January 18, 2014 at 06:40 PM

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