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November 2013

November 30, 2013

ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番 ト長調 op.58

Beethovenpc_guldaグルダの独奏、シュタインの指揮、ウィーン・フィルハーモニーの演奏。1971年の録音。何度も登場している演奏であり、何度聴いても飽きることの無い演奏。1日中聴いていたいとさえ思います。ベートーヴェンとしては異例といっていい、静かにゆったりとした開始で始まる1楽章は、この作曲家がとても幸せな時期にあったのではないかと思わせる雰囲気が在りますnote
演奏自体も、グルダの風格さえ漂わせるピアノとベーゼンドルファーの渋い音色そして言うまでもなくチャーミングの極みといっていいウィーンフィルの組み合わせで文句の無いものです。
私の無人島の1枚です。
  
 

     
小樽にて

  
  
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November 28, 2013

エルガー 「威風堂々第1番」

YouTubeで2008年プロムスの演奏を見つけました。
本当は威風堂々第4番を探していたのですが、映像つきは見つかりません。
でもさすがプロムスだけあって映像の迫力がスゴイimpact
オーケストラはもちろんBBC放送饗でしょうが、若手の奏者をたくさん入れているように見えます。
指揮はサー・ロジャー・ノリントン
来日したときN饗にさんざんノンビブラートを強要したくせに、最後の全員の歌で「もっと、ビブラートを」とは宗旨替えしたのでしょうか(笑)
指揮はともかく会場いや場外の観客がいろんな国の旗を持って歌うのが感動的ですnote
この歌詞は「希望と栄光の国」という詩の第2番です。
ロイヤル・アルバート・ホールだと思うのですが、広くて素晴らしい。
とにかく、最後の合唱まで聴いてみて下さい。
さすが大英帝国!


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November 27, 2013

ベートーヴェン 交響曲第8番 ヘ長調 op.93

Beethoven_wantギュンター・ヴァントの指揮、北ドイツ放送交響楽団の演奏、1987年の録音。10種類以上ある、ベートーヴェンの交響曲全集の中でも、多分一番のお気に入りの演奏です。安定したテンポで正攻法で進む指揮と、どのパートも突出しないまろやかな響きを醸しだしてくれるオーケストラの演奏は、ベートーヴェンが決して髪の毛を逆立てたような人間ではなく、近代交響曲の生みの親と言っていい作曲家なのだ、ということをよく分からせてくれます。
しかし、いつも思うことですが、ドイツの放送オーケストラってすばらしい響きを持っていますねnote
1番から8番まで聴いてどれも文句無かったのですが、大好きな8番で代表させましょう。
 
    


京都 三千院で 紅葉を写していた女性
やはり京都は着物ですね。

 
  
 
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November 26, 2013

アンゲラー 「おもちゃの交響曲」

結構好きな曲なので演奏の良いのでないと満足しませんが、これは楽員たちが和気あいあいと演奏していて見ていても楽しい名演奏ですnote
かぶりものをしたお兄さんお姉さんたちが笑をこらえて鳥笛を吹いているのがおかしいhappy01
最後に仕掛けがあるのと見事な装飾のホールの天井に見とれます。
タイトルはハイドンとなっていますが、現在ではスイス人の牧師アンゲラーが作曲したという説が定着したようですね。

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November 24, 2013

百田尚樹 「影法師」

2010年7月 講談社発行
今年の小説界はこの人のひとり舞台と言ってもいいくらいで、昨年までなら図書館でたやすく借りられた著作が今年はものすごい競争率となっている。特に「永遠の0」は永遠に借りられそうもない人気だ。

貧しい下級武士の家に生まれた男は、50歳になって八万石の藩の筆頭国家老にまで登りつめていた。
厳しい身分差のために上級武士に殺された父の無念を胸に収めて、剣に学問に励みやがて上覧試合で勝ったことから出世の道が拓ける。
難しい干拓事業を成功させ、江戸勤めから国へ帰った彼は、刎頚の契りを結んだ友が零落したあげく亡くなったことを知るが、同時に彼の出世の裏には己を犠牲にした友の影の力があったことも分かる。
彼は上覧試合で勝たせてくれ、2度までも命を助けられながら何も知らなかった自分の愚かさに後悔するのだった。

父が殺されたとき、友に「武士は泣くものではない」と言われ、それまで涙さえ見せなかった男が、危うく命を救われた干拓地の小屋の前で激しく泣くシーンに心打たれる。

これほどの友情はありえないと思うほどだが、それに何の違和感も抱かせずグイグイと引っ張っていく筆力と、最後の息もつかせない盛り上げかたは素晴らしいかぎり。
熱い男の生き方を描いた秀作。

 

 
   
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November 23, 2013

函館 港の夜景

今日は暖かかったので sun 家中の窓拭きをしました。
最初にガラスクリーナーをかけてからスクィーザーという車のワイパーのようなもので拭くと、汚れがきれいに落ちるので最後に乾いた布で仕上げて終わり。
暖かいうちに少しずつ掃除をしておけば、年末にはバタバタせずに済みます。
そういえば後1か月でお正月。
1年経つのは速いものですね。

  
   
最近は読書や書き物に忙しく、写真をサボっているので以前の写真のリサイクルばっかりです。

   
函館 薄暮港の船 イルミネーションがきれい。
F2のLX3がありがたさを実感しました クリック→大
 

   
    
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November 22, 2013

ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第15番 イ短調 op.132

Beethovensq15アルバン・ベルク弦楽四重奏団の演奏、1983年の録音。最近はこの団体のベートーヴェンばっかり聴いております。暑いころはベートーヴェンなんてと思っていたのが、この時期になると自然と聴きたくなるのですね。40分を超える大作ですがその中でもとくに15分を占める3楽章の静かな荘厳さに心打たれるようになりました。
アルバン・ベルクの演奏は充分に隙の無いもので、以前は幾分の息苦しさも覚えたのですが今聴くとその透明な響きに圧倒されます。


 
 


京都の秋 真如堂だったかな クリック→大
   
  

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November 21, 2013

宮部みゆき 「小暮写眞館」

2010年7月 講談社発行
主人公の英一が高校に入った時から大学生になるまでを4話構成にしている、全部で700ページもの大作。
最初は心霊写真ばかり出てくるし、高校生活の話が大半なので飽きてきたころ第3話の「カモメの名前」を読み出したらこの話をテレビで見た記憶がある。
調べたら同じ題名でNHKで今年の3月に放送していた。
第4話まで進むとこれまでと雰囲気がガラリと変わる。楽しい高校生同士のふざけた会話や言葉遊びの中に潜んでいた彼の家庭の本質的な問題が浮き彫りになるのだ。彼と少しずつ交流を深めていく不動産屋の女性事務員も表舞台に出る。
幼い娘を急病で亡くしたため、姑や親戚から心ない言葉を投げかけられた母。あまりの仕打ちに親戚を相手に絶縁宣言までした父。
姉の死に、小学生の弟まで悩んでいるのを見た彼は自分にも責任があったことを痛感し、家族の問題にけじめをつけようと決意する。
祖父の49日の法事に行き、祖母や親戚を前にみなの言葉で母親がどれだけ苦しんだかをぶちまけ「ふざけんじゃねえぞ!」と啖呵を切って帰るシーンには胸のすく思いだ。
若いときに受けた辛すぎる経験のため、人生を捨てたようになっていた女性事務員も、彼の行動を見てけじめをつけて再出発する決心をしたのだった。
世間をよく知る優しい不動産屋の社長が言った言葉、葬式とは故人の生き方とは関係なく残された人間の本性を暴く場なんだ、に納得する。
主役級で10人、脇役を入れて20人ほどの登場人物を適切に配置し、心霊写真や人の死の話から徐々に妹の死に関して残るわだかまりを浮かび上がらせ、最後で一気にクライマックスへ持っていく手腕に、プロの作家とは上手いものだとつくづく思う。


 
京都三千院前で クリック→大
  

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November 20, 2013

オードウェイ/犬童 球渓 「旅愁」

9月に旅行したとき、思いがけず出会った楽譜がこの曲note
明治40年の作詞だから言葉が古めかしいのはいいけれど、何となく悲しいのは日本人の感性なのかな。
私は大好きですよheart02
歌は、音大出のメンバーで構成された「FORESTA」というグループ。
女声だけでなく、男声もあるので混声もOKですが、コーラスで歌うのはBS日テレの毎週月曜日21時からの「BS日本・こころの歌」という番組だけだとか。要チェックですnotes


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November 19, 2013

河邊一彦:作詞・作曲 「祈り」

またまた三宅由佳莉さんの歌で。
現在、CDもダウンロードも一番だといわれているこの曲は、2011年の大震災の被災者を励ますために作曲されたそうですが、三宅さんがその思いに答えた真摯な歌唱をしているのが心を打ちます。
テレビに出てくるタレントさんのような厚化粧でないのが本当にいい。
現役の自衛官だけあって、腹筋1000回という体力が更に魅力的heart01



 

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November 18, 2013

池井戸 潤 「ルーズヴェルト・ゲーム」

Ikeido112012年2月 講談社 発行
この作者ならではの緊迫した企業小説。悪化する外部環境のため、リストラを余儀なくさせられ悩む幹部たちと、そのなかで存続の危機を迎える野球部のメンバーの葛藤を同時進行で描いていく。自社を守るためには容赦ない要求を突きつける大手取引先と体力勝負でコストダウン攻勢をかけてくるライバル会社。主要メンバーともどもライバル会社の野球部に移った監督や、過去のトラブルを流して遺恨を晴らそうとする選手など、会社も野球部も大波に翻弄される小船のごとく揺れる。
とにかくこれでもか、というほどの難題が山積し、極限まで追い詰められていくストーリーはこの作者ならではのもので、最後まで集中して読み通させる。
ただ、人物描写は大雑把でありきたりで、特に女性に関しては年齢が分かる程度の書き分けだし、主要人物の家庭もほとんど描かれない。男女のからみなどまったくないけれど、それだけ本体の流れが読み手に明確に伝わるのがこの作者の長所だと思う。仕上げは荒いけれど、全体の造形からのメッセージがはっきり伝わるという意味で男の小説といっていいだろう。
ルーズヴェルト・ゲームとは、野球の好きな方なら良くご存知と思うが、野球の試合と企業の存亡の戦いの進行状況を巧みに表した題名だ。
 

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November 17, 2013

村冶佳織さんのアランフェス協奏曲

最近は、You Tubeめぐりが楽しみです notes
今日は村冶佳織さんのアランフェスで、アレンジした短縮版の2楽章ですが、彼女の演奏を映像で見ることができるのはすばらしいことです。
療養中とのことですが、少しでも早い回復を願うばかりです。


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November 16, 2013

ふるさと

奥さんの実家からお米と椎茸がどっさり届きました。
夜、さっそく電話をしています。
「あぁ、とうちゃん、届いたよheart02
しばらくしゃべっていると言葉が里帰りしていきます。
田舎で作っている椎茸は出来が悪いのか猿にやられたのかどうやら農協で手に入れた様子。
いくつになっても親は親。ありがたいことです。
ということで、You Tubeで唱歌「ふるさと」を探したのですが、やっぱりこの人の唱がよかった。

2012年の「自衛隊音楽まつり」から、三宅由佳莉さんの歌でnote
彼女独特のくせがなく伸びのよい発声はこういう曲ではとっても魅力的で、私は最初の一声でノックアウトされましたpunch

映像の最初は別の2名の女性自衛官による「涙そうそう」。
三宅さんの「ふるさと」は4:30ころから始まり、7:25から8:42辺りまです。

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November 15, 2013

ベートーヴェン ピアノソナタ第18番 変ホ長調 op.31-3

Beethovenpc_guldaグルダの独奏、1967年の録音。ベートーヴェンのピアノソナタは単品で有名どころの演奏買い、一応の演奏家の全集もあるけれど、協奏曲欲しさに買ったセットに収められているこの全集がすばらしい。とりあえずというとベートーベンに悪いけれど、初期のものから聴いていき中期に入った頃のこの曲が好きになりました。特に、Prest con fuoco の指示がある4楽章のスイングしながら進行する激しいタランテラのリズムが最高note
ジャズもお得意のグルダにピッタリですheart04
   

   
 
   
そろそろ紅葉のシーズンだけど、寒くて腰が上がらないので何年か前の写真でごまかしですsweat01
京都の北にある詩仙堂にて
EOS Kissで クリック→大   

  
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November 14, 2013

三宅由佳莉さんの歌で「アメイジング グレイス」

2011年の自衛隊音楽まつりからのYou Tube です。
海上自衛隊東京音楽隊の専属ソプラノ歌手である三宅さんの歌を探したら、たくさんヒットしたのですが、彼女の歌の魅力を最高に発揮していると思われるこれを選びました。
ちなみに彼女の階級は3等海曹です。
日大芸術学部の音楽科を出たので、自衛隊に入って初めてマイクを持って歌ったそうですが、3年目にもなると上手にコントロールされていますねnote
後半の日本語の訳はオリジナルと違うようです。
最後まで彼女のアップを続けて欲しかったなぁ。

 

 
歌は上手いし、自衛隊の訓練にも耐えられるし、本当に素敵なお嬢さんですね。

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November 13, 2013

最高のオーケストラで美しいメロディーを

クラシックの名曲の中でも飛び切り美しいメロディーを持つのがドヴォルザーク 交響曲第8番の第3楽章。
You Tubeで検索したらカラヤン、ウィーンフィルの極め付きの名演奏がありました。
最晩年は元気の無かったカラヤンも、オーケストラの魅力で素晴らしい演奏を聴かせてくれます。
まさしくウィーンフィルの弦楽器は最高heart02
ただし、管楽器などアップの部分は別撮りの映像みたい。


4楽章はこちら。
アバドの指揮、ベルリンフィルの演奏。
これはライブの映像なのでとても自然。トランペットのファンファーレが以外におとなしいのはアバドの人柄かnote

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November 12, 2013

テレマン ヴィオラ協奏曲 ト長調

Baroque_60久しぶりに取り出したバロック全集から。
ペーター・ラングがルトナーのヴィオラ、ユルゲン・ガイゼの指揮、コレギウム・モーツァルテウム・ザルツブルクの演奏、1995年の録音。ラルゴと指定された1楽章のゆったり曲調にヴィオラの豊かな音色がよく合っていて、とても落ち着いた雰囲気を醸しだします。普通より大きめのヴィオラみたいですが、速いパッセージも難なく弾いていくのでなおのこと安定した演奏に聞こえます。3楽章のアンダンテは、メヌエットの面影があってこの古典的な曲の中でももっともチャーミングnote
テレマンがヴィオラ協奏曲を描いているとは知らなかった。
12分足らずだけど聴き応えがあります。
  

  
本当に寒い一日です。
近場の木々も紅葉しだしました maple
  

 
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November 11, 2013

頼れるヒヨコ

我が家の常備ラーメンですnoodle
  

  
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夕食時にご飯が足りないときの補助用ですが、1人でひと袋食べることは無く、ご飯が無いときで半分、少しあるときは1/4です。ご飯1杯が約200キロカロリーなのに、ラーメンは1食で400キロカロリーはあるから、私には要注意食品なのです。
小さい丼に三つ葉を入れてお汁代わりに食べるとおいしいですねnote
ホント、いざというときは頼りになるヒヨコです。
 

 
去年、近くの池田市にあるインスタントラーメン発明記念館に行ったときの写真。500円で好きなトッピングを選んでマイカップラーメンが作れるので大人気heart04
手前のケースの中にいろいろあるのがトッピング。

  
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November 10, 2013

万城目 学 「偉大なる、しゅららぼん」

Shurarabong2011年5月 集英社発行
これまで京阪奈を舞台にした、壮大というか荒唐無稽な物語を書いてきた作者が、今度は琵琶湖を舞台に選んで展開する更にスケールアップした物語。湖東の湖沿いの山に隠れたお城に住む不思議な力を持つ一族の跡継ぎである高校生と湖西から来た従弟は、敵対する一族の跡継ぎである男と同級になる。
お城の食事、城から高校まで町中を船で通う通学、豪華なお弁当など上沼恵美子も驚くような生活も、更に強力な力を備えた校長の出現で終わりを迎えようとした。
真面目に読書を愛する方は笑ってしまうようなストーリだが、読み出すと止まらなくなるのがこの作者の魔術だろう。
500ページの本を結構速く読みきった。とにかく面白いの一語。
来年には映画が公開されるそうで、当然CGを最大限駆使するにしてもぜひ見ようと思う。
  


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November 09, 2013

バッハ ヴィオラ・ダ・ガンバ ソナタ ト長調 BWV1027

Bach_compジョン・ドーネンバーグの独奏、マルコム・プラウドのチェンバロ、1991年の録音。ヴィオラ・ダ・ガンバという楽器は、大き目のヴィオラというより小さいチェロを弾いていると考えたほうが早いかな。youtubeで検索したらいくつかの映像が見つかったけれど、チェロで代用しているものが多く、すたれつつある楽器であることには間違いないでしょう。でも、そういうことは別にしてチェンバロを消さないように小さな音で弾かれるこの楽器の音はなかなか魅力的です。わざわざ単体のCDを買い求めようとまでは思わない私にとって、バッハ全集というのはとても便利ですnote
メインのB&Wではなく、Onkyoの小さなスピーカーで聴くほうが定位もよく、あたたかい雰囲気が出ます。
 
 

    
急激に寒くなり、晩秋を実感します maple
   

   
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November 08, 2013

西 加奈子 「通天閣」

Tsutenkaku2006年11月 筑摩書房 発行
通天閣周辺を舞台に、工場で働く40代の独身男と、恋人に置いてきぼりにされスナックで働く20代の女の周辺の人たちの一風変わった人間模様を描いた作品。
一度は子連れの女と暮らしたことがある男も、今は通天閣が見えるだけがとりえのようなアパートに一人住む。向かいに住むオカマくさい男とは目を合わしたくもない。
アメリカに行ってしまった男を待つ女は、スナックのチーフとして働いているが、アクの強いオーナー、変なママ、まともでないホステスたちとの仕事の毎日に神経をすり減らしている。
夢も無く、生きる意味を失いかけてその日を暮らしているような彼らは偶然、通天閣から飛び降りようとする男を目撃する。
男がよく見ると向かいの部屋に住むあの男だった。「自分なんか死んだほうがいい」と叫ぶ男に向かって思わず「死ぬな! お前が好きやー!」と絶叫してしまう。
助かった男は「僕、そんな趣味無いの」と交番に連れて行かれる。ホモと間違われて死ぬほど恥ずかしかったが、それまで「死んでしまえ!」と叫んでいた無責任な野次馬たちも感動して拍手をしていた。単調な毎日にも生きることの意味を見出したような気がする。
汚いホモ同士のやり取りだと見ていた女も、愛されることばかり願うのを止めて、今度出会った人を自分から「愛そう」と決心する。
最後に雪が降るシーンで、男が昔一緒に暮らしていた時に懐かなかった女の子はこの女なんだと分かるが、それ以上の進展は無い。
かなりダークな色調を帯びているので好き嫌いがあると思うが、社会の隅で生きていく人々に向ける温かい眼差しがあるのと独特のユーモアもあるのがこの作者らしい物語。

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November 07, 2013

函館 赤レンガ倉庫

3年前の写真ですが、また行けるか分からない北海道旅行の貴重な資料なので再登場ということで。
函館のウォーターフロントにある歴史のある金森赤レンガ倉庫ですが、その重厚な佇まいに圧倒されました。

 
LX3 ISO400 F2.0 1/30 クリック→大

   
  
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November 06, 2013

函館の夜景

過去の写真を見ていたら結構いいのがあるのでリサイクルしようと思います camera
小樽、函館、札幌2泊3日という厳しいツアー airplaneでも印象的な函館の夜景。10月も終わりころの夜9時近くで寒かった。

Lumix LX3で ISO800 F2.0 1/6 で手持ちというあぶない条件で。
クリック→大

   
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November 05, 2013

ハチャトゥリアン ガイーヌより 「レズギンカ」

「ガイーヌ」は時たま聴くといいガス抜きになるのです〔笑)
なかでも大好きな「レズギンカ舞曲」をyoutubeで探したら、ウラディミール・フェドセーエフ指揮、モスクワ放送交響楽団による見事なアンコール演奏がありました。モスクワ放送交響楽団(現チャイコフスキー管弦楽団)は元来とても優秀なオーケストラで、ラッパの皆さん、スネアドラム、そしてフルートもすごい超絶技巧ですが、周りの喧騒の中で一人悠然とリズムを刻むティンパニーにも1票notenote

冒頭、自分自身踊りたそうにピクピクししているフェドセーエフ氏のエネルギーを押さえ込んだ指揮と、終わった後の「ブラボー」の嵐にも「こんなん、当たり前やんか」みたいなさりげない表情がカッコいい。heart04


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November 04, 2013

中田永一 「くちびるに歌を」

Kuchibiru2011年11月 小学館発行
長崎県五島列島にある島の中学校の合唱部が、Nコン(NHK学校音楽コンクール)に参加するまでを何人かの合唱部のメンバーの目を通して描いた物語。
新学期になり、産休に入る音楽の先生の友人が交代教員として東京からやってくる。美人の先生が合唱部の顧問になることを知った男子生徒が入部したため、これまで女声だけで歌っていた女子部員との間に摩擦が起きる。
父親が愛人を作って島を出たため男性不信になっているナズナ。
自閉症の兄の面倒を見る、優しいけれど存在感の薄いサトル。
その他いろいろな事情を抱えた多感な生徒たちがさまざまな問題を起こしながらもNコンに向けて力を結集し、やがて本番を迎える。
話の主体が変わっていくけれど、主語がほとんど無いため最初は誰の語りか分からなかったのが、話が進むにつれナズナとサトルの語りがメインになっていることに気付く。特に、身体も小さくて普段はおとなしいサトルが、好意を持ってくれた可愛い女生徒の危機に先輩と大乱闘をするシーンが印象的。ナズナが避けていた不真面目な男子も、彼女の家庭事情を馬鹿にした後輩と大喧嘩をする。
普段はおバカな男子が女子のためには本気で戦う姿に女生徒たちは心を開いていく。
図書館から借りて少し読んでから中学生の合唱部の話だと分かり、返そうかと思ったけれど自然な語り口につられて結構楽しく読みきった。「心に太陽を持て 唇に歌を持て」は山本有三の詩だが、この本では合唱によって若者の心が通いあう様を平易な文章で巧みに表しているのがいい。2012年の本屋大賞。
小説の中のNコンは、第75回(平成20年度)、課題曲はアンジェラ・アキ作詞・作曲の「手紙」。
金賞を獲得した郡山第二中学校の素晴らしい演奏をyoutubeで。


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November 03, 2013

NHK 朝ドラ 「ごちそうさん」

NHKの朝ドラ「ごちそうさん」が面白くなりました。
食べるだけで色気も無かっため以子が、彼のためにせっせと料理を覚えていくのがいじらしくて、いつの間にか応援モードにheart04
お母さん役の財前直美もさっぱりとした江戸前が気持ちいいし、おにぎりを握ったときの手つきがメッチャ上手 riceball
さて、いざ大坂へ出発するシーンを見るとおもちゃのような汽車ポッポで、これで無事大坂まで走れるのかな思ったら、当時(1923年頃)東京ー大坂間は特急で12時間を切っていたようです。
明治の終わりにはすでに12時間で走れたのですから、日本の鉄道の能力にあらためて感動impact

大坂に来てからは、東京との味付けの違いに苦労するようですが、これはちょうど高田郁の「みをつくし料理帖」の反対になりそうです noodle

ただ、当時の東京人から見たら大坂は地の果てのような場所で、簡単に娘を嫁に出すとは考えられないですね。少なくとも昭和40年ごろまでは、大阪弁自体日本語とは思われていなかったようで、学生時代に静岡出身の友人が高校の友達の前で大阪弁を使うと、「大阪弁なんか使うなよ」と真剣に抗議されていました。
そういう意味では、大阪弁を日本中に広めてくれた明石屋さんま氏に、大阪府から勲章を差し上げてもいいのでは、と思います〔笑)
 
 

 
神戸のあるお店の前で
しゃれたベンチですが、とても座る勇気は無かったsweat02

   
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November 02, 2013

「プーシキン美術館展」

神戸市立博物館で開催中の「プーシキン美術館展」を見に行きました。

 
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今回は「フランス絵画300年」というテーマですが、詳しくはこちらを。
ここでは3階から1階まで降りていきながら、17~18世紀、19世紀前半・後半、20世紀と各時代の画家の絵を鑑賞するようになっています。
私はほとんどが宗教画、歴史画で占められる古典やロココはさっと見て、印象派のモネ、ルノワール、セザンヌ、ドガ、そして後期のゴーギャン、ゴッホなどを集中して見たのですが、1点だけあったシャガールの「ノクターン」の印象が強烈でしたimpact
しかし、これだけの出品物を短時間で見るのは難しいので開催中にまた来ようと思っています。
 
  
帰りは元町駅までブラブラと写真を撮りながら帰りましたが、このあたりは本当に雰囲気のある一角で、北野の異人館外よりも好きheart02
三宮からシティループで異人館に行き、この旧外国人居留地でランチして、メリケン波止場からハーバーランドまで行けば神戸を堪能できるはずですnote
  

 
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November 01, 2013

神戸にて

久しぶりに神戸に行きました。
三宮から一駅先の元町から南東にある旧居留地区の辺りに行くと、石造りの建物の高級ブランドショップが並び、なかなかの風格です。
道行く人たちもおしゃれなので、汚い格好でカメラを持ったおっさんは戸惑うのですsweat01
今回のお目当ては街ブラではないので、それはまた次回に。


  
    
ちょっと出かけるときはPanaのLX3が便利ですcamera クリック→大

 
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