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September 09, 2013

森 浩美 「車輪の空気」

日本文藝家協会編 2012年6月15日発行
「短編ベストコレクション」から。
「小説推理」 2011年4月号に収められたもの。

自転車のタイヤがパンクしていたことで喧嘩となった中年の夫婦。
一人娘が京都の大学へ行ったあとの二人きりの生活は、新婚時代と違って些細なことで火花が散るようになっている。火花のあとは食事の用意が無いことも。
出張が多く家に居ないといって責められていたのに、今は家で二人で食べる日が増えたといって邪魔者扱いされるようになった男。会社でも若い部下は誘ってもいい顔をしない。
結局、自転車のパンク修理に行った後、妻がプチ家出をした先の義姉の家に行き、帰るときに二人で歩きながら自転車の空気は自分で入れることを提案して何とか仲直りが出来る。
なんでもない日常の情景だが、空気のような存在となった夫婦を前後の両輪に空気が無いと走らない自転車に例えているのが上手い。

ちなみに、我が家では「ゴメン、ありがとう」を乱発してなんとか火花の発生を回避している(笑)
    
    

 
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