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August 28, 2013

オー・ヘンリー/多賀谷弘孝訳 「紫のドレス」

O_henry角川学芸出版発行
「オー・ヘンリー傑作選」から
勤める店が主催する感謝祭のディナーパーティに着ていくためにコツコツとお金をため、大好きな紫のドレスを注文していた娘。自分や女店員たちの憧れの的である店の主任も紫が気に入るはずだと固く信じている彼女。しかし感謝祭の前夜、同じアパートに住む同僚が部屋代の滞納で追い出されそうになっていることを聞き、ドレスの仕立代の残金を全部貸してしまう。
紫のドレスが着られないならとパーティに出なかった彼女。パーティが終わってから仕立て屋に行き、残金を払えないと言うと、この娘が長い間紫のドレスを欲しがっていたことを知っていた彼は「支払いはあとでいいんだよ」とドレスを渡してくれる。
降りしきる雨の夕方なのに傘も差さず紫のドレスを着て一人颯爽と街を歩く彼女。どんな悪天候であろうと今の彼女は最高に幸せなのだ。
不意に目の前に主任が現れ、彼女がパーティーに居なくて残念だったことを告げ「あなたは素晴らしい感性を持っている、こういう天気を物ともせずに外を歩くことこそ身体に良いことなのです」と一緒に歩こうと誘う。彼は身体に良いと言われる物を食べたり楽をしたり自分を甘やかすことが大きらいな男であった。

 
オー・ヘンリー一流の優しい眼差しがいっぱいの物語。
自分のことよりも部屋を出されて泣いている友達を優先した彼女に幸せが来るというお話はいいものですheart02
 


 

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