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November 2012

November 30, 2012

メンデルスゾーン 無言歌

Mendelssohn_song_wo_wordダニエル・アドニのピアノで。1972年の録音。これは2度目のエントリーです。昨日のチャイコフスキーで「舟歌」が印象的だったので、同じく舟歌つながりを探すと結局メンデルスゾーンに行き着くことに。この曲集にはOP.19-5、OP.30-6、OP.62-5、の3つの舟歌がありますが、中でもOP.30-6がセンチメンタルでちょっと泣けますnote。ちなみに正確な名前は「ベニスのゴンドラの歌」。最近忙しくてお疲れなのでこういうやさしい曲が心に染み入りますheart04。アドニの演奏は平凡だけどメンデルスゾーンの感性を素直に表現しています。
    
  
  


庭の紅葉は少ないけれど見ごろmaple
    
 

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November 29, 2012

チャイコフスキー 「四季」

Seasonsスベトラーノフの指揮、ソヴィエト国立アカデミー管弦楽団の演奏。1978年の録音。ピアノのために書かれた原曲をアレクサンドル・ガウクが管弦楽に編曲したもの。1年12ヶ月それぞれにロシアの詩人が書いた詩に基づいているものですが、中でも3月の「ひばりの歌」6月の「舟歌」11月の「トロイカで」などが有名。特に「舟歌」の哀愁を帯びた曲調は忘れられないもので、チャイコフスキーが如何にロマンチストだったか分かりますheart02
スベトラーノフさんはジャケットで見ると怖そうですが、N饗でも評判の良い方らしくこのリリシズムあふれる曲集をしっとりと時にはダイナミックに仕上げています。オケは旧ソ連製ですが、ロシアのオケで気になるクラリネットも柔らかい音で一安心(笑)。ホルンがちょっと危なっかしかったのはガウクの編曲が意地悪だったのかなcoldsweats01
              
            


  

         
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November 28, 2012

シューベルト ピアノソナタ第13番イ長調 D664

Richterリヒテルの独奏で。1963年の録音。3楽章で25分足らずと長さは普通だけどシューベルトらしく親しみやすくてチャーミングなソナタ。リヒテルが西欧デビューをして間の無いころの録音だけど、大曲以外にこういったデリカシーに溢れる演奏を聴かせてくれたことがよく分かります。リヒテルは顔つきが強面なのが損していると思うほどの美しい音色。華やかな3楽章では充分なテクニックも披露して颯爽と終わります。
     
            

 

              
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November 27, 2012

うれしいプレゼント

なぜか遠方の友人から貴重なプレゼントを頂きます present

ちょっとした小物やポストカードなどは私も気軽に送りますが、海外のものだったり丹精込めて創られたものなどを頂くと本当にうれしいものですnotenote

 
左はスコットランドに行かれた千葉の友人のお土産
右は島根の友人のシクラメンの型染め 

  
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その他のものは音楽を訊く自分の部屋に飾っています。
右上は以前頂いた型染めです。額付でしたhappy01
  

     
 
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November 26, 2012

ブラームス 交響曲第1番ハ短調 op.68

Kajan_legendカラヤン、ウィーン・フィルハーモニーの演奏。1959年の録音。デッカとRCAとのバーターで当初RCAから発売されたものだけど、録音技術陣はデッカなので今でも充分鮮明な音で聴けます。あの帝王カラヤンでもウィーンフィルを相手にすると完璧に押し付けることはしないので、何となくふんわりとした色調になるのが楽しいnote。この演奏もウィンナブラームスといった趣で、逞しさは影を潜めロマンチストのブラームスを聴くことができます。そういう意味で陰鬱なブラームスはイヤ、という人にはお薦めかもしれない。テンポも早めのスタイリッシュなもので4楽章の追い込みも圧倒的だけどいくぶん余裕のあるところがいいheart02
久しぶりにブラームスが聴きたくなってこれを選んだのが正解。
                   
                   
      


 


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November 25, 2012

嵯峨野 二尊院 清涼寺

神護寺へは参拝できなかったけれど、近くまで行けたことに満足したあきらめの早い私はまたバスに乗り、嵯峨野へと向かうのでありました。なんだかんだと言ってもバスが待っているというのはありがたいことです。
まずは嵯峨野の中枢ともいえる二尊院へ。ここも紅葉の名所 mapleですが、バスを降りて行く途中はものすごい人で、狭い道を人力車やタクシーとすれ違いながら歩くのも一苦労です。「まるで銀座だね」と東京言葉の人があきれていました。でも紅葉の美しさはさすがですheart02
      


  
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二尊院(正式な呼称は小倉山二尊教院華台寺)は、本尊に釈迦如来と阿弥陀如来を祀っているところからこの名前で呼ばれていますが、本堂の端正な美しさはいつ見ても感銘を受けます。左の方に夜間のライトアップ用照明が見えます。京都のお寺さんは観光客へのサービスも充実しているのです。← 見習え!大阪 angry
例によって時間が無いので本堂だけのお参りでしたが、ここは様々な文化財や重文がありできれば2、3時間かけて見たい場所です。
    
 

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最後はバスが停まっている清涼寺(正式呼称は五台山清涼寺)へ。ここの本尊の釈迦如来さまは国宝で、お釈迦さまの37歳の生き姿を刻んだもので、生身の釈迦如来さまと呼ばれています。
その他、霊宝館には光源氏のモデルとも言われる国宝の阿弥陀三尊があり、境内には法然上人の像もあります。
     
   

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紅葉の陰から読経の声が聞こえてきます。嵯峨野の秋です。
    

 
 
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今回は今まで行かなかったたくさん回れるコースを選んだのですが、中途半端な面もあり大反省です。
京都のお寺には古い歴史や重要な文化財があるので、単なる紅葉見物では失礼ですね。
今度は観光客の少ない季節を選んで行こうと思っています。


   
 

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November 24, 2012

高雄山神護寺 槇尾西明寺 未到達

高山寺の集合場所まで無事降りましたが、足を滑らして頭を打った観光客もおられたようです。行かれる方は靴の選定など充分気をつけてください。集合場所からはマイクロバスで料理旅館「もみぢ屋」へ行き昼食です。京都定番の湯豆腐定食でしたが、さすがにおいしかったheart02。何年ぶりかでご飯のお代わりをしたぐらい。

食べ終わって休憩室に行くと三島由紀夫の色紙が飾ってありました。昭和45年11月1日の日付です。
  

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神護寺や西明寺に行くには、もみぢ屋の横を降りて一旦清滝川に出るのですが、ここもかなりの石段なので途中に休憩できるお店があります。

  
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休憩しているときりが無いので何とか清滝川まで降りましたが、高山寺で疲れ果てた後なのでゆるい階段でも結構きつかったcoldsweats02。 
   

 
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やれやれと思って上を見ると神護寺までは400段の階段だそうです。往復800段sign03
ということで、ここであっさり前面降伏sad
   

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名前のとおり清冽な流れの清滝川には、もみぢ屋別館があり、川床料理が楽しめます。
途中リュック姿の女性も見ましたが、高山寺から西明寺、神護寺と健脚な方には絶好のコースなので最寄まで市バスで来て歩くといいですよ。← ひとごとcoldsweats01


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November 23, 2012

京都 栂尾 高山寺

「女ひとり」の歌詞にもなっている高山寺に行ってきました。栂尾(とがのお)と高雄、槇尾(まきのお)を京都左京区の三尾(さんび)といって紅葉mapleの名所であります。今回は観光バスに乗って楽チンするつもりでしたが、そうはいかなかったのは世の常かもthink
京都駅から出た観光バスは西本願寺や二条城を左に見ながら堀川通りを上がり、今出川通りを左折して北野天満宮、仁和寺の横を走ります。若い時から何度も行った京都ですが、バスbusの上からガイドさんの解説付きで見ると新たな発見があるので結構楽しいnote。特に立派な門や美しい瓦が印象的です。
    
   
 

仁和寺の近くにあった、瓦屋根のせぶんいれぶん
やっぱり京風でよろしおすなぁheart04
   
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高山寺は紅葉の名所なんですが、今年は時期が早くて行った時は最盛期を過ぎており、お天気も曇りだったので美しい紅葉を見ることはできなかったけれど山の中の落ち着いた雰囲気はいいものです。
 

  
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ここは日本最古の茶園 
 

  
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高山寺には国宝がたくさんありますが、有名な鳥獣戯画があるのがここ石水院。ただ、ここにあるのはレプリカで本物の鳥獣戯画は京都国立博物館にあるということで中には入らなかった。   
  

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石水院横の参道ををさらに進むと開山堂と聖観音像が建っています
   

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さて、開山堂の横の参道をさらに登ると本堂である金堂に行けるのですが、いかんせんここまでがかなり険しい石階段の参道で、時間がかかったうえ写真を写しながらチンタラしていたので、登るとバスの集合時間までギリギリ。ということで、金堂に上がる石段の手前で名誉ある退却を決意しましたとさcoldsweats01
いや、本当に高山寺へ登る裏参道は急で不規則な石の階段で、狭い場所ではすれ違いに怖い思いをしたぐらい。
もう山登りに近いかもしれないpunch


続きはまた明日


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November 22, 2012

ショーソン 「詩曲」変ホ長調 op.25

Vn_mwチョン・キョンファのヴァイオリン、デユトワの指揮、ロイヤル・フィルハーモニーの演奏。1977年4月の録音。ヴァイオリンBOXセットの中でも始めて聴く曲だけど、この瞑想的でスケールの大きな雰囲気はキョンファのヴァイオリンにピッタリという印象。16分という短い曲ながら結構大掛かりなオーケストラに対して一歩も引かないキョンファはさすがの貫禄だし、デユトワも相変わらず巧みなサポートでロイヤルフィルから多彩な音色を引き出していますnote。しかし、この録音のときまだ29歳だったキョンファの、ヴァイオリンに魂が乗り移ったかのような演奏はやはり凄いsign01今まで聴かなかったことを後悔しておりますcoldsweats01
              
       


 


 

         
          
                 
京都 東福寺の通天橋から見た紅葉maple
見えないけれど紅葉の下にはものすごい数の観光客がいます

 
  
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November 21, 2012

ラフマニノフ パガニーニの主題による変奏曲 op.43

Ormandy_boxクライバーンのピアノ、オーマンディの指揮、フィラデルフィア管弦楽団の演奏。昔から大好きな曲、というかNHKの希望音楽会に使われていたからいやでも刷り込まれたのかもしれないnote。このCDは親切にも序奏と25の変奏のすべてにトラック分けしているので各時間を見てみると、数十秒から1、2分ですが、本命の第18番変奏だけは3分近くあるのがさすが。でも超有名な第18番変奏もいいけれど、その前に何やらありそうな気配でウロウロ落ち着かない第17変奏がちょっと思わせぶりでいいheart02。愛の告白の前に関係の無いお話をして相手を焦らす作戦かも(笑)。そして肝心の18変奏では一気に希望じゃなくて愛のテーマをダイナミックに歌い上げるところがラフマニノフのロマン全開といったところlovely。まあ、全然ロマンティックじゃない私は「怒りの日」をテーマにした第7変奏なんかも好きです。
ちなみにこの曲の初演をしたのは作曲者のピアノ&ストコフスキーとフィラデルフィア管ですが、クライバーンとオーマンディもさすがに息のあった演奏を聴かせてくれますgood
             


  
 


                 
            
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November 20, 2012

モーツァルト ホルン協奏曲第3番変ホ長調 K.447

Karajan_emiデニス・ブレインの独奏、カラヤン、フィルハーモニア管弦楽団の演奏。1953年の録音。個人的に大好きな曲で、これが最高の演奏だと信じているもの。一応音にこだわってきた私がモノラル録音の新譜のCDを買ったのはこの演奏だけ。カラヤンのBOXに入っているものはリマスターで聴きやすくなっているのがありがたいnote。演奏については今更あれこれ言うまでも無く、美しい音でよく歌いかつ技巧も駆使してまさに天衣無縫といっていいもので、ホルンでスタッカートやトリルをこれだけ自由にやられたら聴く方は目を丸くしているだけです。天才の常と言ってはいけないけれど36歳での死は惜しむに余りあります。きっと天国でモーツァルトに抱きつかれているでしょうねheart01
               
                     
      

   


         
    
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November 19, 2012

食べ物のちから

徒然草に「筑紫になにがしの押領使など」というお話があります。押領使(おうりょうし)というのは今の警察みたいな役目ですが、健康に良いのだと大根を毎朝二切れ焼いて食べていたら、敵に襲われた時大根の精が二人の侍となって出てきて大活躍して助けてくれたというもの。
この話大好きなんですが、私の場合だと朝に困ったことがあったらきっと納豆の精が助けてくれるだろうし、夜なら絶対ビールの精がきっと大群で助けてくれると信じているのですheart04。いや発泡酒の精かなcoldsweats01
ちなみに、最近はキャベツと玉葱をスライスしたものにハムとキュウリを少しいれ、好みのドレッシングで和えたのが我が家の定番サラダです。ビール、ご飯、パンなど何にでもあうのでお薦めですgood
   
       
      
 

 


 

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November 18, 2012

バッハ 平均律クラヴィア曲集第1巻

Bach_heikinリヒテルのピアノで。
偉大なバッハの偉大な曲の偉大な演奏といっても良いもの。グールドのどちらかといえば自分を表に出した演奏に比べると、リヒテルのはバッハに自分のすべてを捧げるが如き演奏です。とにかくピアノの音が比類が無いほどデリケートで美しいnote有名なBWV849、BWV853はもちろんだけど、何かを訴えかけるようなト長調BWV860、ト短調BWV861が個人的に大好きheart02。一日中聴いていたいほどの名曲notes
 


         
そろそろ本格的に京都に侵攻しようと思うけれど3連休は大混雑だろうなあmaple

            

        

           
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November 17, 2012

ハイドン 弦楽四重奏曲第77番ハ長調 op.76-3 「皇帝」

Haydn_sqエオリアン弦楽四重奏団の演奏。オーストリアの国歌として作曲した旋律を2楽章に取り入れ「皇帝」の名前が付いたことでポピュラーになった曲ですが、穏やかで品格ある旋律は覚えやすく、名曲になったのも当然でしょう。また、先の大戦以後ドイツ国歌として使われたこともご存知のとおりです。2楽章以外ではハイドンにしては珍しく、メヌエットより一瞬ベートーヴェンを思わせる4楽章が聴き応えありますnote。エオリアン四重奏団の演奏はもう少しきりっとして欲しいところだけど、これしか持っていないのでまあいいか(笑)。
          
                
            


 

   

            
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November 16, 2012

NHK 朝ドラ

NHKの朝ドラは録画して、夜ゆっくり見ています。ただ、今放映されている「純と愛」は、なにやらけたたましい主人公とよく分からない周囲の人物設定など最初どうなるかと思っておりましたsign02が、最近どうやらこの不思議世界にも慣れました。常識で考えられない主人公たちの行動がそれなりの結果(改革)を生むということなんでしょうcoldsweats01。相変わらず、ガラの悪い人は大阪弁をしゃべり、ステキな男や女は標準語という放送上のことば差別(?)は気になるけれどthink。大阪が舞台にしては各人の言葉もバラバラだけど、これはあまり気になりません。下手な大阪弁を使われるよりはずっといいです。愛の妹の言葉も神戸の言葉というより大阪弁に近いし。
大阪弁といえば、昔の人気朝ドラ「ふたりっ子」でお母さん役を演じた手塚理美さんの大阪弁はとても自然でお上手でしたnote。東京生まれの方ですが、ものすごく練習したそうです。役者の鑑ですね。

仕事中にNHKから電話を受けたことがあります。
NHKといってもNHK〇〇といった制作会社さんで、取り扱っていた高価な計測器を使わせてくれないかというお願いでした。すぐに担当の営業にデモの可否の連絡の依頼をして落着。
しかし「NHKですが」と切り出されると、思わず「ハイ!」と緊張するのはお上に弱い日本人の体質でしょうか(笑)。
 


  


         
 
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November 15, 2012

ドヴォルザーク 管楽セレナードニ短調 op.44

Dvorak_a_davisマルセル・モイーズの指揮、マールボロ祝祭管楽アンサンブルの演奏。1957年8月の録音。マルセル・モイーズといえば20世紀のフルートの神様みたいな存在。そのお方が指揮をするという贅沢な演奏ですが、このセレナードにはフルートが含まれておらず、やむなく指揮でということかも(笑)。ちなみに管楽セレナードとはいってもチェロやコントラバスが入っているので音の厚みがあり、高弦抜きの管弦楽といった趣です。管楽器はユニゾンが少なく、クラリネットやオーボエが活躍するのでとても軽快。特にカプリッチォみたいな2楽章が楽しいnote
ということで、ジャケット写真は今回もモイーズではなく、おひげのアンドリューですcoldsweats01
        
              
                 
 

 

          
 
 
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November 14, 2012

モーツァルト ピアノ協奏曲第25番ハ長調 K.503

Mozart_perahiaペライアの独奏と指揮、イギリス室内管弦楽団の演奏。1981年6月の録音。最近は何かというとモーツァルトにおすがりする傾向にあります(笑)。
ペライアの美しいピアノと引き振りでもピタリとつける練達のオケで聴くモーツァルトは格別のご馳走ですnotes。20番とか24番の短調で厳しい曲は別として、このハ長調の協奏曲なら文句ありません。
用があっていい年をしてからクラシックに目覚めたという昔の同級生に電話したら「時々聴くと落ち着くなぁ」とのこと。「そうそう、難しいことを考えずに好きな曲をゆったりと聴くのがいいよなnote」とゆるいおしゃべりをしましたhappy01


音を出すフローリングの部屋にカーペットをひいたら、余計な音の反射が無くなり細かいニュアンスがよく分かるように感じますgood
       

                 

      
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November 13, 2012

ショパン スケルツォ第1番ト長調 op.20

Chopin_scherzoマウリツィオ・ポリーニのピアノで。1990年9月、ポリーニが48歳の時の録音だからまさに彼の絶頂期で文句なしの技巧が聴かれます。もちろん技巧だけがすべてではないけれど、スケルツォのような難曲はやはり達者に弾いてもらうほうがうれしいnote
しかし、ショパンはリストのように腕の見せびらかしだけではなく、合間に彼ならではの叙情もしっかり織り込んでいるのでそのダイナミズムはリストより大き、くポリーニの充分わきまえた演奏は素晴らしいものです。
             
                
                 


           


         
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November 12, 2012

メンデルスゾーン 無言歌 第9番ホ長調 op.30-3

Mendelssohn_completeグレン・グールードのピアノで。1970年7月の録音。「慰め」という副題があり、しっとりとして落ち着いた曲だけど決して悲しみに沈み込んだりしないのがこの作曲家らしいところ。無言歌は6曲ずつまとめて出版されているので、できればまとめて聴きたいところだけど、グールドの選曲なのかこのCDではバラバラの5曲だけなのがちょっと残念。淡々とした演奏であっさりとまとめているのでグールドらしさは少ないかも。
             
      

 
 

万博公園の茶畑 それらしい雰囲気があります
  

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November 11, 2012

大阪市立美術館 特別展「北斎」

Hokusai北斎の多くの作品が展示されるというので天王寺まで行きました。今回はJRで行ったのですが、駅を出てから目の前の天王寺公園に行き着くまでウロウロしたのはいうまでもありません(笑)。大阪の有名な、知る人ぞ知る、知らない人には分からない、案内システムですangry。というか、大阪のランドマーク的な美術館への案内がこんなのでいいのかな、といったお話はやめにして本題へ。
展示内容は、大きく「風景、美人、奇想」という3つの視点に分けて、肉筆画、版画、版本などが370点もあり、とても充実したものです。風景のコーナーではやはり富嶽三十六景がメインで人も集中するので順番ではなく空いているところから見ていったためあちこち動き回りなおさら疲れました(笑)。

北斎の風景画は技巧はいうまでもなく構図のアイデアが秀逸なのに驚かされます。有名な「凱風快晴」は富士山の大きさ、形、置き位置、色合いなど最善のバランスを考慮していることが分かります。
「神奈川沖浪裏」も、立ち上がった大波がまさに崩れようとした瞬間の緊張感の中に遠望で富士山を収めるという奇想天外なアイデアが、波浪のダイナミックさと遠近感を両立した奇跡のような構図です。

面白かったのは、埼玉辺りから見た関東以西の地図で、左端に江戸があり、信濃、琵琶湖、京都などを俯瞰した様が精緻に描かれています。その他すっきりした美人画、奇天烈な妖怪、あっさりと描いた六歌仙など様々なタッチでどんな絵も描き分ける北斎はまさしく天才。70歳で富嶽三十六景を完成させ、89歳で最後の作品を描いたそのエネルギーを見習わねば、と心に刻んだ有意義な特別展でしたnote
             


  
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November 10, 2012

ドヴォルザーク 弦楽セレナード ホ長調 op.22

Dvorak_a_davisルドルフ・ケンペの指揮、ミュンヘン・フィルハーモニーの演奏。1968年5月の録音。アンドリュー・ディビスのドヴォルザークBOXに収められているものなので、ジャケット写真は男前のケンペではなくヒゲ面のアンドリューですがこちらもいい男ですよ。5楽章構成で、弦楽セレナードとしては30分近くある大きいもの。4楽章の朝もやが立ち込めるようなラルゲットが有名だけど、それ以外の楽章も全編に亘ってメロディーに溢れていてとても魅力的なのはさすがドヴォルザークnote。美しいボヘミアの野を彷徨うような気分させてくれます。ケンペの指揮はメリハリのある立体的なもので、ミュンヘンフィルの弦の美しさもあいまって見事。久しぶりにこの曲を堪能しましたheart02
             
        
 
 


 


ボヘミアとはいかないけれどこういう雰囲気は大好き

 
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November 09, 2012

モーツァルト 弦楽四重奏曲第15番ニ短調 K421

Mozartqabアルバン・ベルク四重奏団の演奏。1987年12月の録音。6曲あるハイドンセットの1つで、珍しく短調の曲。モーツァルトの短調の曲はひときわ心に響くものがあるけれど、特に3楽章の小さなメヌエットがばらしい。悲しみで始まり、何事も無かったかのようなやさしいトリオの部分で救われるというお手並みに翻弄されるのはいつものこと。ヴァイオリンソロとピチカートの掛け合いがおしゃれnote。変奏曲の形式をとる4楽章も、あらゆる感情を吐露するような痛切さに満ちていてこの作曲家の真髄に触れたよう。アルバン・ベルクの演奏も相変わらず一部の隙も無いものheart02
         
              


 

自然公園  森のせせらぎ
 

       
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November 08, 2012

クライスラー 「美しきロスマリン」

Vn_mwヘンリク・シェリングの独奏、チャールズ・ライナーのピアノで。1963年の録音。クライスラーを記事にするのは始めてなのが不思議です。LPのころはフランチェスカッティの美麗な音で楽しんだ記憶がありますが、CDになってからは録音が少ないような気もします。いつ、どこで、誰が聴いても楽しめるというクラシックの優等生みたいな音楽ですheart04。このCDにも12曲が入っていて、どれもステキな曲ですが題名がいいのとウィンナワルツそのものといっていいリズムがとてもおしゃれなこの曲をセレクトしました。真面目なシェリングが弾くクライスラーは端正で申し分ありませんnote
クライスラーって歴史上の人物と思っていたら、この録音の前年に87歳で亡くなっているとはビックリ。 
          
       


 

           
             
平湯の紅葉  安いixyで、ピントが甘いけれど印象派風ということで


            
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November 07, 2012

映画 「のぼうの城」

野村萬斎の主演というのに惹かれて、封切られたばかりの映画を見てきました。秀吉の関東攻めの一環として石田光成が率いた2万の軍勢に対し、農民を含めて3千の人数で忍城を守りきったというお話。
「のぼう」とは「でくのぼう」の省略形のこと。城主の息子でありながら武術などがきらいで、農民と戯れるのが大好きというちょっと変わった殿様の愛称。失礼ながら「アホウ」に近いかもcoldsweats01
ただ、人の気持ちを掴むことに長けているのと何よりも領民を愛する心が意外な展開を生むという物語。
現代の会社組織に例えて考えてみました。
どんな殿であれ一旦決断されれば最良の手段を用いて戦う武士たちは優秀な管理職でしょうか。
水攻めにされ田畑を台無しにされた農民の怒りを静めるために、自ら危険を冒して敵の前に出て行く殿は責任を全うしようとするトップの姿でしょうか。
そういう殿の姿を見て不平不満を押さえ、戦いに協力する農民は会社存亡の危機に一丸となった社員の姿でしょうか。
この殿は最後の最後まで部下、領民が安心して暮らせるような取り計らいを交渉しますが、最初戦いを決意した要因でもあった条件(女性)は受け入れます。情に篤い殿であっても部下たちの生活を最優先したということですね。
冒頭や最後のほうのシーンで、狂言師である野村萬斎を起用した理由がよく分かりますnote
農民の親子の役で尾野真千子や芦田愛菜ちゃんが出ているけれど、ちょっともったいないなぁthink
     
 

 

       


これは城ではなく、万博自然公園のソラード 結構高いwobbly

           
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November 06, 2012

ワーグナー 楽劇「ワルキューレ」

Wagnerショルティ、ウィーン・フィルハーモニーの演奏。1960年前後の録音。声楽陣はジェームズ・キング、レジーヌ・クレスパン、ゴットロープ・フリック、ハンス・ホッター、ビルギット・ニルソン、クリスタ・ルートヴィヒ、ブリギッテ・ファスベンダーなどと綺羅星の如くで書ききれません。音響効果で一世を風靡した録音ですが、がんばって聴きとおすとショルティとウィーンフィルの意地の張り合いのような結果が凄まじい緊張感を生み出していることに気づかされます。まだまだほのぼのムードだった頃のウィーンフィルに鞭をいれて大いに嫌われたショルティですが、これだけのスケールのワーグナーを描き出した功績は大きいです。そしていうまでも無くホッターやニルソンをはじめとする当時の最高レベルの声楽陣がすばらしいの一言note。実はカラヤン、ベルリンフィルのワルキューレも聴いたのですが、美しさはともかくワーグナー独特の壮大さという面ではショルティに軍配を挙げます。
「ワルキューレ」は「戦争乙女」なんて訳されたりするので、戦争で恋人を亡くした娘さんなんかを想像しがちですが、実は戦いで勇ましく死んだ勇者を空飛ぶ天馬に積んでワルハラ城へ運ぶ神の子ですから相当な大女ですimpact。昔受けたアメリカ文学の講義で、とある北欧の空港で背の高い女性の係官に手厳しく調べられた主人公がその場を離れた後「あのワルキューレめ!」と罵る場面がありましたhappy01。3幕の序奏でもある「ワルキューレの騎行」は昔から空中戦などに使われる定番曲だけど、空を飛び回る様をスリリングに描いた最高の曲ですgood

   
             
          
   

 


乗鞍峠から見た景色
  
             

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November 05, 2012

ショパン/ダグラス編 「レ・シルフィード」

Sylpfidesカラヤン、ベルリン・フィルハーモニーの演奏。ショパンのピアノ曲をロイ・ダグラスが編曲してバレエ音楽としたもので以下の8曲による構成。
1.前奏曲イ長調
2.夜想曲変イ長調
3.ワルツ変ト長調
4.マズルカ作品33-2
5.マズルカ作品67-3
6.前奏曲イ長調
7.ワルツ嬰ハ短調
8.ワルツ(華麗なる大円舞曲)
1907年、イギリス生まれの作曲家・編曲家であるダグラスは、ショパンの原曲を実に巧みに編曲しており、シルフィード(風の精)と呼ぶに相応しい優美なものですが、それをカラヤンが腕によりをかけて甘く演奏しています。特にワルツ嬰ハ短調では内声部を浮き上がらせて美しさの限りheart02。バレエではここがシルフィードとショパンが踊るパ・ドゥ・ドゥの見せ場です(wikiより)。全曲でも30分ほどなので本当のバレエを見たいところ。ベルリンフィルはいうまでも無く上手ですが、できればウィーンフィルで聴きたいと思うのは贅沢でしょうかnote
            
                


 

  

落ち葉大好きなので

        
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November 04, 2012

モーツァルト 交響曲第39番ニ長調 K.504 「プラハ」

Mozart_walterワルター、コロンビア交響楽団の演奏。1959年12月の録音。重々しい序奏から実に自然に明るく軽快な主部に入るところがいかにもモーツァルトらしいけれど、その主部の中でもこまめに調性を変えるのがこの人の一筋縄では行かないところ。このBOXを車の中で聴いていてその響きの美しいのにビックリnote。CD化されて音質を云々されるものもあるけれど、単純というかお粗末な再生装置で聴いても演奏の本質は充分に伝わるのだと思った次第。ウィーンフィルの美しい弦の響きもベルリンフィルの輝かしい管楽器の音色も無いけれど、ワルターの棒の下でこのオーケストラが紡ぎだすモーツァルトはすばらしいの一言ですheart02
             
                 


 

               
                 

 
故郷の友人たちと乗鞍へ行った奥さんの写真
11時間も運転してくれたお友達もお疲れさまでしたrvcar
            
 

 
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November 03, 2012

ドビュッシー 「おもちゃ箱」

Debussy_boxマイケル・ティルソン・トーマス(長いので以降MTT)の指揮、ロンドン交響楽団の演奏。1991年2月の録音。娘のエンマのために何か作曲しようと考えていたドビュッシーが、友人のエレが描いた「おもちゃ箱」という絵本に音楽を付けた子供のためのバレエ音楽。しかし管弦楽への編曲途中で亡くなったためアンドレ・カプレが補筆して完成させたもの。
おもちゃ箱というのは小さな町での出来事を表しているとか。踊り子、兵士、道化師と当時のバレエでよく使われるキャラクターのドタバタ劇みたいだけど、さすがドビュッシーだけあって騒がしくなくとても雰囲気豊かnote。兵士の場面でグノーの「兵士の行進」がアレンジされているのがご愛嬌。この作曲家の特色で、どこと無くオリエンタルなムードが漂うのとコールアングレがとても効果的。
MTTの指揮はシャープで切れ味よく、純フランス的とはいえないけれどロンドン饗が抜群に上手いので楽しめますheart04
       
                 

 

        
 
ixy51sのモードをいろいろ触って少し印象派風にしたけれど
 

     
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November 02, 2012

芥川龍之介 「侏儒の言葉」

Shuju侏儒とは小さな人と訳されることもあるけれど、この本の論旨からいうと知識の無いとるに足らない人間と解したほうがよさそう。そのちっぽけな存在である侏儒が社会常識・通念に痛烈な皮肉をつぶやくという形の、いかにもこの作者らしい警句集。若い時からの座右の本であり、読み返すたびに新たな刺激を受け、ある意味芥川龍之介の集大成ではないかと思うほど。

特に共感するのが、「人生は地獄より地獄的」の項。人生の与える無法則の苦しみに比べれば、地獄の苦しみは一定の法則に基づいているので、作者は2、3年も地獄に住めば針山地獄でも血の池地獄でも順応してみせる、とまで言い切っています。私は17年前の阪神大震災をかすかに体験した程度ですが、昨年起きた東北の大地震・津波の恐ろしさはまさしく地獄以上です。
また、作者は道徳という言葉が嫌いなようで「強者は道徳を蹂躙し、弱者は道徳に愛撫される、道徳の迫害を受けるのは常に中間者である」と書いています。確かにフルスモークの黒いベンツに駐車違反のステッカーが貼られているのを見たことはなく、貼られているのは大体ファミリーカーcarです。
輿論は私刑だ、というのも大いに共感できるところ。
マスメディアを中心として展開された世論に反対するのは大変勇気のいることで、下手に反対意見を投書でもしたら報道を鵜呑みにするご近所から村八分に遭いかねません。しかし大新聞がウソの報道をしたり、写真が違った、判決後何年も経ってから冤罪であることが分かった、なんてことは最近でもあったこと。

この本は、普段当然のように思われ行われていることも、反対の視点から見れば矛盾していたり滑稽であったりすることが分かる、と教えてくれます。あの時代に軍人を茶化したり、もっと危険なことも平気で書いた芥川龍之介という人は凄い人だと思います。
  
  
 


 
日本庭園のせせらぎ
   

 
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November 01, 2012

ショパン マズルカ第23番ニ長調 op33-2

Chopin_kissinキーシンの独奏で。1993年2月、カーネギー・ホールでのライブ録音。ショパンのマズルカはたくさんあるけれど、結構有名なこの曲をセレクト。2分ちょっとの短い曲だけどマズルカのリズムの特徴がよく出ていて明るく楽しいnote。キーシンはどんな曲でも楽々弾いているように聴こえるけれど、この間テレビで弾くのを見て、簡単そうなパッセージにも細かい神経が通っていることが分かり、改めて尊敬しましたheart02。その時スタジオで、ショパンのアレンジだとかを弾いていたお方のおよそ無神経なピアノを聴いて腹が立った後だったので、なおさらキーシンのすばらしさが際立ったのですが・・・angry
   
        


         
          
普段こんな晴れ晴れのショットは写さないのですが、まあ明るくていいデスsun
 
  
 
    

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