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September 01, 2012

高田 郁 「想い雲」

Omoiyuki「みをつくし料理帖」シリーズの第3巻。このシリーズは文字通り連載になっていて、月日と季節の移り変わりに沿って物語が進んでいくので順番に読む必要がありますが、この間友人がたくさん送ってくれたので、息もつかせず読み続けております。最近これほど夢中になった小説はありません。毎回季節に応じて料理に工夫を凝らす話なんですが、その裏でこの物語全体を支配するいくつかの大きな流れもあり、単なる料理話に終わらせていないところが見事ですnote。孤児であった自分を助けてくれた大店の再建、大店の息子の行方、吉原にいる幼馴染の心配、住んでいる裏店のおかみさんの子供、そして密かに心を寄せる謎の浪人、優しい医者、その他大勢の登場人物を上手くからめて配置する手腕に心底感服しますgood。ぜひ来期は低迷している上方のトラ屋baseballの監督にと願っています(笑)。
さて、標題は夏になっても江戸では見かけない鱧(はも)を吉原で出張調理するお話ですが、幼馴染と出会える設定も仕込んであり、ちょっとしたスリルもあってとても楽しめました。確かにこちらでは夏に鱧を食べますが一番おいしいのは天ぷらでしょうか。私はあっさりと湯引きしたものに梅味噌をつけていただきましたhappy01

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Comments

u子さん

つる屋は九段下の俎橋のそばなので東京へ行く機会があれば寄っていこうと思います(笑)。
作者は国会図書館で時代考証など調べ上げているそうですが、料理はもちろん江戸の風情・人情など大阪の人間にはとても興味深いです。
いろんな意味ですばらしい小説であり作家ですね。

Posted by: よし | September 03, 2012 at 12:10 PM

「みをつくし料理帖」の作者高田郁氏はこの小説の中に登場させる料理を全部ご自分で作って、記述されているとか・・
作家でありながら、料理研究家なのだろうか、とさえ思います。読み始めると、つる家のお客になったような気分になるのは私だけではないように思います。

Posted by: u子 | September 02, 2012 at 11:23 PM

Hokurajinさん

序盤の3回までに3点以上取れなかったらすべての放送を止めるというのはいかがでしょうかcoldsweats01

現在「みをつくし」シリーズの5冊目を読破中です。
今月テレビで放映されるのが楽しみですが、出来ればこれもシリーズで放映して欲しいですね。

Posted by: よし | September 02, 2012 at 10:33 AM

まさか「みをつくし料理帖」のお話から、上方のトラ屋の話が出てくるとは。
会社からの帰りに車の中でイヤでも聞くのですが、時間的に3回の表裏までくらいだけですが、勝っていても負けていても何か息の詰まる感じがします。
ああいうのは翌日に結果だけを、新聞で見るのが精神的によろしいかと思っています。

この高田郁のシリーズはさらに続編を見てみたい気持ちです。

Posted by: Hokurajin | September 01, 2012 at 09:25 PM

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