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September 2012

September 30, 2012

マーラー 「大地の歌」から

Ormandy_boxオーマンディの指揮、フィラデルフィア管弦楽団の演奏。テノールはリチャード・ルイス。1966年の録音。レパートリーの広いオーマンディだけど、これはかなり珍しい録音。といってもこのCDには第1楽章の「大地の哀愁に寄せる酒の歌」と第5楽章の「春に酔える者」の2曲だけ。李白らの唐の詩をドイツ語に翻訳した「中国の笛」の中の6編にマーラーが曲をつけたもので、本来第9交響曲だけど9番のジンクスを嫌がって「大地の歌」としたもの。でも結局9番の交響曲を作曲して、やはりというか亡くなってしまった。
ホルンの咆哮で始まる第1楽章「大地の哀愁に寄せる酒の歌」は若い時の仲間にも好評で、”Dunkel ist das Leben, ist der Tod”(生は暗く、死もまた暗い)と言いながらがっつり酒を飲んでいました(笑)。5楽章の「春に酔える者」はサントリーのCMで上手に使われて感心した覚えがあります。この会社はショスタコーヴィチの「黄金時代」などあまり知られない曲を上手にCMに取り入れたりしてなかなかセンスのある会社です。
演奏は、いかにもオーマンディといった破綻の無いどちらかと言えば明るいマーラーですが、優れた演奏だと思いますnote。出来れば終曲「告別」を聴いてみたかった。
                 
                     
                    


        

                 
ixy51sも慣れると結構使えます。

   
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September 29, 2012

木曽路 奈良井宿

昔の写真が出てきました。
黒白写真を始めた頃で、フィルムの現像はしても引伸ばし器が無かったので、DPE屋(懐かしいことば)さんに出したものです。

車で恵那市から国道19号線で塩尻へ行く途中、奈良井宿へ寄って写したのでしょう。現在も営業している徳利屋(とっくりや)さんです。
この中山道は島崎藤村の生まれた中津川の妻籠や馬籠など有名な宿がありますが、奈良井の宿もいい雰囲気でした。ちなみにこうした由緒ある建物の前は、当時でもカメラマンが一杯たむろしていたので、人影の無くなるのを待つのたいへん。

カメラは多分キャノンのFTb、レンズはこの画角なら50mm、F1.4です。のちに引き伸ばし器を買いましたが、エアコンの無い時代で、夏場は現像液の温度調整をするのが一苦労でした。
       
 

何とも時代物の灯篭に「藤村先生(島崎藤村)がこよなく愛したいろりばたでご休憩下さい」と書かれています。

   
    
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September 28, 2012

ショスタコーヴィチ 交響曲第7番ハ長調 op.60

Shosta7マリス・ヤンソンスの指揮、レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団の演奏。1988年4月の録音。私が買ったCDはソ連が崩壊する1991年以前の発売なので、レニングラードフィルの表記だけど現在は都市の名前の変更に伴ってサンクト・ペテルブルグ・フィルハーモニーとなっています。ソ連とナチスドイツとのレニングラードの攻防を描いたとされるこの曲の副題が「レニングラード」なので、ピッタリといえばそうなんですが、あまりそういうことにとらわれるのは好きではありません。この作曲家は一筋縄では行かず、うわべだけ政府の方を向く癖があり、6番の評判が良くないので粛清逃れに書いたかもしれず、彼にとってはヒトラーも怖いがスターリンはそれ以上だったかもしれないのです。一党独裁の恐ろしさは最近でも近場で見ることが出来ますが、そういう状態だったソ連で素晴らしい音楽を書き続けられたのは文化の違いですね。
7番は25分もある長い1楽章が退屈で敬遠気味でしたが、尋常でないほど美しい3楽章、そして何といっても4楽章のスピード感満載の展開部がスリル満点で楽しめますnote。練達のレニングラードフィルの腕も評判どおりで、70分の長丁場も何とか乗り切れました。でも4楽章のフィナーレ部は意図は分かるけれどちょっとくどいかな。

                
                
                   

           
         

 
青い空に白い雲が浮かぶ花の丘  クリック→大

      
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September 27, 2012

ベートーヴェン 交響曲第5番ハ短調 op.67

Karajan_symカラヤン、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏。1977年の録音。誰でも知っている名曲だけど、だからあまり記事にしないということも事実。クラスで一番可愛い女の子に男子は誰も声をかけないのと同じ、いや、ちょっと違うか(笑)。そのスーパー名曲のほぼ最強といっていい演奏がこれnote。1960年代の録音で度肝を抜かれたこのコンビがさらに磨きをかけたほぼ極めつけといってもよい仕上がりです。カラヤンもベルリンフィルも体調万全の時代なのでその速いこと。1962年の録音が31分15秒、ここでの録音は29分52秒と世界新記録並みです。どちらも1楽章の提示の繰り返しを行っています。そして速くてもアンサンブルの見事さはため息が出るほどheart02。カラヤン臭いといえばそれまでですが、ここまで徹底されると恐れ入りました、ですね。


  

  
 
   
        
KissX2に20年前の135mmのソフトレンズで1段ソフトをかけたもの。
ソフトレンズなのでフレアが出てピントが甘く感じますが、実際そうかもしれない(笑)。

クリックで大きくなります。

    
    
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September 26, 2012

モーツァルト 弦楽四重奏曲第21番 K575

Mozartqabアルバン・ベルク四重奏団の演奏。1989年の録音。プロシア王セットと呼ばれる3曲の1つ。解説書に調性が記されてないけれど、2楽章以外はすべてニ長調。晩年の作品だけあって終始とても落ち着いた雰囲気で統一されているのがいいnote
4楽章の主題が41章の主題が似た感じだけどその後のチェロを使った展開がみごとなのがさすがモーツァルト。
アルバン・ベルクのアンサンブルも鉄壁heart02
          
 

               
                    
 

                    
9月とはいえ強い日差しで空と木陰とのダイナミックレンジが精一杯。
      

   
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September 25, 2012

バーバー 弦楽のためのアダージョ op.11

Ormandy_boxユージン・オーマンディの指揮フィラデルフィア管弦楽団の演奏。1957年4月の録音。迷っていたオーマンデイのBOXセットを買ってしまった。20世紀の音楽特集と名づけるだけあってレパートリーにない曲も多く、この曲もLPで持っていた記憶があるだけでCDで聴くのは始めて。現代音楽嫌いのトスカニーニが初演をしたという名誉な曲ですが、有名になったのはJ・F・ケネディの葬儀に使われてからです。確かにただのアダージョというよりほぼエレジーといってもいい曲調なので悲しい場面に打ってつけなんでしょう。端正で上品な曲なのでクラシックを敬遠しがちな方もこの曲には感動すると思います。アダージョ好きのカラヤンが録音していないのは不思議ですが、そういう時はオーマンディに任せれば問題なしheart02

私もですがこれだけ聴いてバーバーが理解できるはずもありませんがCDを持っていないのも事実でチト悲しい。あっヴァイオリン協奏曲はありましたnote
    
           


            

 
                 
                  
  

梅田のキャノンサロンで。
カメラの展示ブースで新しい器種を触っても呼ばない限りあれこれ言われないのがありがたい。でもきれいなお嬢さんばっかりなのでつい呼んでしまうのがオッサンの悲しさcoldsweats01
KissX6iはタッチで露出補正が出来るのがgoodgood
   

          
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September 24, 2012

ストラヴィンスキー バレエ「妖精のくちづけ」

Strav_suite2作曲者の指揮、コロンビア交響楽団の演奏。1965年8月、ハリウッドでの録音。舞踏家イダ・ルビンシュタインの旗揚げ公演のための委嘱による1928年のバレエ作品で、アンデルセンの童話「雪の女王」をもとにした舞台設定で書かれたもの。有名なラヴェルの「ボレロ」もルビンシュタインの委嘱作品です。ストラヴィンスキーにしてはえらくメロディーが豊富だなと思ったら、ほとんどがチャイコフスキーの音楽に基づくそうですが、独特のリズムや多彩なオーケストレーションは紛れも無くストラヴィンスキー独特のもの。この作曲家にしては珍しく(?)しっとりとした音楽で、4つの場面もそれぞれに変化があってなかなか楽しめる作品ですnote
バレエの得意なアンセルメやカラヤンと違って相変わらず色気の無いぶっきらぼうな指揮ですが、彼の信条どおり音楽が充分楽しめるのはさすが。録音も彼の指揮に似てあっさりすっきりしています。
               

                      

 

                 
            
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September 23, 2012

テレビ 「みをつくし料理帖」

昨夜は、夜の9時前からきちんとテレビの前に座っておりましたheart01。正味2時間のドラマ枠に収めるために、現在7巻まで出ている原作の2巻目辺りまでのストーリーを上手くまとめています。大坂の水害で孤児になり、「天満一兆庵」の女将・芳に助けられ、江戸に出てからは「つる屋」の下で働き、料理人として腕と心を磨くという本筋以外に、様々な伏線や登場人物の説明も分かり易く、上手な脚本だと感心しました。江戸っ子の舌に合わない上方風の味付けや調理法で客に土下座までして謝った澪も工夫を重ね、料理人として成功しかけた時に付け火で店が焼け、どん底に陥りますが吉原にいる幼馴染の励ましで、決して泣かない強い女になることを誓います。
ここまでで主要人物のほとんどを登場させていますが、物語としてはまだまだこれからなので、ひょっとしてあと3回くらい続編が放映されるのではないかと大いに期待しています。
主演の北川景子はなかなか熱演ですが、言葉は上方風とはいかずまあ大阪弁ですね。原作では控えめな澪が、明るくて結構おしゃべりなのは読んで理解する部分を言葉で説明させるためでしょう。ご寮さんの芳役の原田美枝子は言葉はともかく品と格があってさすが。

原作を読んだ身にとってはまだまだこれからですが、よく出来たドラマです。乞う続編heart04
 
 

          
 

                 
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September 22, 2012

万博へコスモスの偵察に

そろそろ咲き始めたという情報で、万博公園に行きました。コスモスは西の端にある花の丘でたくさん咲きますが、今日はまだ全体の3割といったところでしょうか。
       

西口から入ったところ。緑が濃くていい雰囲気です。
昨日の西大路の写真のバニッシングポイントにあたります。
  

 
 
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こういう深い緑色の沼も大好きheart02
   

 
 
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涼しい緑の森の中を歩いていくとコスモスの丘に出ます。
  
 

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ピーカンの日に花を写すのは至難の技です。
これはRAWで何とか望みの色合いにしたもの。
   

  
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ちょっと変わったコスモスの花。

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September 21, 2012

バッハ ヴァイオリンチェンバロのためのソナタ第4番ハ短調 BWV1017

Vn_mwグリュミオーのヴァイオリン、クリスティアーヌ・ジャコッテのチェンバロ。1978年の録音。グリュミオーがバッハをたくさん録音してくれていたのは本当にありがたい。端正であってもコーガンやクレーメルのような厳しさや怜悧な印象は少なく、何となく温かみを感じるのはこの人の大きな魅力ですheart02。1楽章のシシリアーノが印象的な4番ですが、ハ短調という調性から想像する激しさは無く、どちらかというと穏やかな曲調なのはやはりというかバロックです。

   
 
 

        
 

万博公園の西に延びる大通りで、その名前も西大路。
この路を通り抜ける風はもう秋でしたmaple
  
 

    
 
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September 20, 2012

モーツァルト ピアノ協奏曲第5番ニ長調 k.175

Mozart_perahiaマレイ・ペライアのピアノと指揮、イギリス室内管弦楽団の演奏。第5番と記されるけれど、自身のオリジナルとしてモーツァルトの事実上最初のピアノ協奏曲。トランペットが加わった明るく祝祭的な面も持ち合わせたなんとも初々しい曲。20歳のモーツァルトの若さと才気が一杯で、お気に入りだったとか。ペライアの美しい音色のピアノと小編成のオーケストラの澄み切った響きが良くマッチして何とも心地良い演奏に仕上げていますnote
                
                 
       
 

 


昼間はまだ暑いけれど朝夕は確実に秋の気配です。
        


      
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September 19, 2012

ラヴェル 「クープランの墓」

Karajan_emiカラヤンの指揮、パリ管弦楽団の演奏。1971年の録音。オリジナルのピアノ版と違い、管弦楽版ではフーガとトッカータは除外され、プレリュード、フォルラーヌ、メヌエット、リゴードンの4つの舞曲で構成されます。音楽監督でもあったカラヤンとパリ管弦楽団の相性はあまり良くないようで、ベルリンフィルのように隅々まで意図が浸透していないきらいがありますが、ベルリンフィルと違って明るくチャーミングな管楽器の音色はさすがに魅力的note
昔の人が「Tombeau」を「墓」と訳したのは間違いで、「Tombeau de Couperin」は「クープランを称えて」が正しいとの説がありますが、私自身はフランス語が分からないので、現在流通している墓にしておきますね(笑)。
  
      
  

 

       
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September 18, 2012

映画 「天地明察」

久々に封切り映画を見てきました。例によって友人のお薦めです。
代々、将軍に囲碁を教える名家に生まれながら、囲碁よりも星の観察や数学の解読に夢中であった安井算哲は、会津藩主の命を受け、日本全国で北極星の高度を測り、その土地の位置を割り出す北極出地を命じられます。しかし測定結果を調べるうちに暦がずれている事に気づき、徳川光圀の強い意思で何年もの歳月をかけて正しい暦を作り出すというお話。
高名な算術家の関孝和との出会い、組み立て式の天測器を荷車に積んで全国を廻るという観測隊の労苦、暦の改正を拒む反対派や朝廷との争い、そして夫婦の絆もきちんと描かれていて申し分ないほど良く出来た映画ですnote。お互い、先に死ぬな、と言っていた算哲と妻えんが、同じ日に亡くなったという最後の解説にはついポロリと鼻水が出ちゃいましたぜcrying

算哲を演じる岡田准一、妻「えん」の宮崎あおい、光圀の中井貴一、会津藩主保科役の松本幸四郎など豪華な配役もすばらしく、特に時代劇での貫禄十分の中井貴一に負けない迫力で演じた岡田准一は敢闘賞もの。宮崎あおいのここぞという時の肝の据わった演技は、薩摩で身に付けたかな(笑)。
地味なテーマだけど、結構ダイナミックな展開を見せるのと、最後の「暦勝負」の盛り上げかたもすばらしいheart02

超お薦めの映画good

           
        
    
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September 17, 2012

ベートーヴェン ヴァイオリンソナタ第5番ヘ長調 op.24 「春」

Vn_mwグリュミオーのヴァイオリン、ハスキルのピアノで。1957年の録音。モノラルだけど「そんなの関係ねえ!」的な良い音(笑)。多分この曲の決定版といってもよい演奏。いきなり出てくる麗しい主題を何の屈託も無く弾きだすグリュミオーと、そのすぐ後で同じ主題を柔らかく奏でる息のあったハスキルのピアノの阿吽の呼吸がお見事note。ベートーヴェンのソナタの中でも飛びぬけた人気曲ですが、私も大好きheart04。1分ほどの短い3楽章のスケルツォがなかなかしゃれているし、その後4楽章のロンドに流れるように続く構成もすばらしい。聴き終わって幸せになること請け合いですup
         
      
       
  

 

         
この3日間バタバタしたのでプールで休憩中。
    
  

    
        
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September 16, 2012

「夏子の酒」 DVD

和久井映見、萩原聖人の主演で18年前にテレビで放映されたもの。バーゲンにつられて全4巻を借りてしまった。幻の酒米「龍錦」をやっと手に入れた兄が急死したためその意志を妹の夏子が継ぎ、慣れない米作りから始めるというドラマ。東京でのOL生活を辞め、実家の酒造会社に戻った夏子が米作りを始めると、「何も知らないお嬢さんが」と地の農家から猛反発されるのが最初のみどころ。東京にいた時に作った酒のコピーが評判になり、その酒造工場で飲んだ酒は自分が書いたコピーとは違う味で落ち込み、結局夢だったコピーライターの仕事を捨てた夏子。その工場がドラマ上では兵庫県の西宮だったので、多分あの酒かななんて想像するのも楽しい。
実際に灘五郷の酒造メーカーでは、屋上から米を入れると1階に酒瓶が並ぶといわれるオートメーションで、夏子ががっかりした通りです。しかしそのおかげで安くてそこそこおいしいお酒が飲めるのも事実なので、痛し痒しではありますね。
一からの米作りもこのドラマの見所ですが、農家が反対する通り農業ってそんなにたやすいものではなく、農家の友人の家に泊った時は台風が来そうだったので、夜中に田の畦の水加減を見て廻っていました。稲刈の直前に台風が通っただけでそれまでの努力が水の泡です。

ドラマでは夏子の献身的な努力で周りの協力も得られ、無事収穫にこぎつけてあとは酒造り。というかここまでしか見てません。何せ和久井映見はこういう健気な女の子の役をすれば抜群に可愛いので、見るのにも力が入りますheart02。髪の毛染めて爪に色を塗って高いヒールを履くオネーサンよりは、長靴を履いてつなぎを着て豆だらけになって鍬を振るっている女の子の方が魅力的だと思う私は20世紀の遺物かもthink
青々とした畑の中を夏子が自転車で走っていくタイトルバックがすこぶる魅力的note
いいドラマです。
   

 
   
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September 15, 2012

大阪市立美術館 「紅型」展

大阪市立美術館で、沖縄復帰40周年記念として開催されている「紅型」(びんがた)展を見に行きました。副題は「沖縄の美と着物」&「琉球王朝のいろとかたち」。

    
 
Bengata


パッと見て、アンタのガラやないな、とおっしゃるお方が多いと思います。「ピンポン」ですsign01
ご自身でも型染めをしている友人(女性)に付いて行っただけでありますcoldsweats01。ということで詳しい内容が書けないのが残念です、というか複雑で細かい手作業の工程が多いのに頭がクラクラとしておりました。中には糸そのものを部分的に色分けして染める作業もあって、ガサツな人間の多い我が家系では到底無理だなとthink。いいなと思ったのは、リバーシブルでも着られる別柄の裏地を長襟として表に見せるととてもしゃれていることnote。何となく暑そうな印象を与える着物ですが、実は風通しの良い編み方や麻のような涼しい素材によって、この地で快適に過ごせる空風が施されていることにも感心しました。そうした細かい技の結集のような琉球の美しい着物がずらりと展示されてるさまは壮観であります。最後に、着物に詳しいお連れの解説のおかげで、めまいや卒倒もせずに無事会場を後にできたことに感謝しておりますheart04
             

 

           
          
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September 14, 2012

モーツァルト ピアノ協奏曲第20番ニ短調 KV466

クララ・ハスキルの独奏、フェレンツ・フリッチャイの指揮、RIAS交響楽団の演奏。1954年の録音。モノラルですが、ハスキルのピアノも美しく聴けて文句の無いレベルです。ジャケット写真はハスキルがあまりいい表情ではないので割愛。ずっと聴いていたマルケヴィッチとの厳しい演奏に比べると、フリッチャイはオケの響かせ方も柔らかくて、ハスキルをいたわっている様子がよく伺えます。ハスキルもタッチが非常に明確で美しいnote。昔、受験の時にお世話になった2楽章が、懐かしさもあっていつ聴いても「いいな」と思いますheart02
天才といわれ、これからというときに亡くなった2人による歴史的録音です。
  
  
     
    


  
全然季節が違うけれどお気に入りのショットtulip cherryblossom
             
 

    
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September 13, 2012

シューマン ヴァイオリン協奏曲ニ短調

Schumann_wsフランク・ペーター・ツィンマーマンの独奏、ハンス・フォンクの指揮、ドレスデン・シュターツカペレの演奏。1992年6月の録音。同名の超人気ピアニストに比べるといくぶん影の薄いヴァイオリニストだけど、この録音時はまだ27歳と将来を期待されている若手だったことを証明するような演奏。ヨアヒムのために書いたけれど、演奏されずに長い間お蔵になっていたため作品番号も無いという可哀想な曲ですが、いたるところにシューマンの「響き」を聴くことが出来るのとドレスデンのオケを始めオールドイツ純正の演奏者なのもさらに魅力的note。いくぶん構成力が弱いきらいはあるけれど、この作曲家特有のファンタジーが溢れる佳曲。
         


             

 
 
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September 12, 2012

テレビ版「みをつくし料理帖」

何度か「みをつくし料理帖」の本のお話を記事にしましたが、どうやら今月テレビドラマとして放映されるようです。

主演の北川圭子さんのブログににもその様子が載っていますが、ちょっと気になるのは原作の主人公澪は下がり眉毛で、決して美人ではないことです。まあ顔かたちさえ似ていれば良いというものでもないでしょうからその辺は大目に見ます(笑)。
北川さんのブログを見ると、若い女優やタレントにありがちな軽い文は少なく、しっかりした文章で自分の意見を書いているのに感心します。でも時々突っ込みも入れて面白く仕上げるところはさすが関西人heart02

以前テレビで見ていて感心したのは、大学の講義で出てくる数学演習を解くのが大好きというところ。それも私の大嫌いな行列式です。医者を目指して勉強していただけのことはありますね。
  
ということで、今日は人様のブログの話題で終わる手抜きでありましたcoldsweats01
   
 


 
涼んでいるネコと安全な距離を保つハト
   
 
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September 11, 2012

ルロイ・アンダーソン 「トランペット吹きの休日」

Boston_popsアーサー・フィードラーの指揮、ボストン・ポップス管弦楽団の演奏。1970年ごろの録音。雷雨があったり暑かったりと変なお天気が続くので、スカッとする曲をということで選びました。この曲、運動会などでも結構使われて有名なので、題名も「3本のトランペットとオーケストラのためのラプソディー」にしようかと(笑)。さすがにボストンの奏者は上手いもので、結構リズムの取りにくいこの曲を颯爽と流してくれてたったの2分25秒で終了note。今日も手抜きのブログかも(笑)。
          
     

 

    
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September 10, 2012

ベートーヴェン ヴァイオリンソナタ イ長調 op.12-2

Beethoven_masterピンカス・ズーカーマンのヴァイオリン、マルク・ナイクルグのピアノで。1991年の録音。ベートーヴェンの初期の作品に共通した素直で明るい曲。この明快さが耳の病の進行と共に激しさと暗さを加えて行くのは辛いけれど、それ以上に曲の深みも増していくところがこの人が大作曲家といわれる所以でしょう。悲しみが垣間見える2楽章とそれを振り切るような3楽章の対比は上手いもので、ベートーヴェンは初期の作品でも充分完成度が高いことが良く分かりますnote。グリュミオーとハスキルの超名演があるのでさすがのズーカーマンも辛いところですが、丁寧でくせの無い演奏に仕上げています。
    
              

 
 


              

    
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September 09, 2012

高田 郁 「小夜しぐれ」

Sayosigure高田郁の「みをつくし料理帖」の第5巻。この巻まで来ると、主人公の周りの人間の過去や人生に係わる仔細が明らかになり、それまで表に出てこなかった第2第3の主題が動き出します。もちろん料理の話が中心ですが、このシリーズを貫くドラマの行方が何となく見えてきます。各巻には4つの話が納められていますが、その1つで標題でもある「小夜しぐれ」は、仲良くなった大店の娘の婚礼料理を心を込めて作るお話、そしてもうひとつの「夢宵桜」は、幼馴染の居る吉原で花見の宴の料理を作るお話ですが、こちらは相当スリリングな展開があって今までとは一味違った趣で楽しませてくれますnote
作者が自身でも作るという四季折々の料理もすばらしいけれど、江戸の町並や市井の人々の暮らしぶり、そして季節の移り変わりのきめ細かい描写などこの作家の表現力のすばらしさにいつも感心します。特に大坂との食材や調理そして食べ方の習慣の違いなど小さいときから阪神間で暮らした私には「へえー!」と感心することばかりです。この巻ではありませんが、蒸して食べる「ぬく寿司」は京都で「蒸し寿司」と言われ、以前食べたことがあります。家でもチラシ寿司が冷たくなるとレンジで軽く暖めて食べますが、おいしいですよ。
こうやってシリーズで読んでいくと江戸は徳川のお膝元であり、武士が多く住む町なのでどちらかというと商人の町である大坂のどこか気楽な雰囲気とは違うことが良く分かります。一言でいうと良くも悪くも「組織とルールの町」でしょうか。これは現在も原則的には変わらないと思います。

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September 08, 2012

ラヴェル 「道化師の朝の歌」(鐘より)

エルネスト・アンセルメの指揮、スイス・ロマンド管弦楽団の演奏。1961年頃の録音。廉価盤なのでジャケット写真は省略。管弦楽曲の中でも飛び切り好きな曲。ピアノ曲の編曲とはいえオーケストラの各楽器が命を吹き込まれたかのように溌剌と活躍する様子はラヴェルの才能がどれだけ素晴らしいかを如実に示しています。この人はまさしく天才note。こういう曲を演奏するとアンセルメの独壇場ともいえるもので、冷たくそしてシャープな切れ味がすばらしく、時々ボロを出すスイス・ロマンドも見事ですheart04。50年前の録音だけど曲の性格もあって鮮烈で楽器の分離も良く文句なし。7分間でこれだけ管弦楽を堪能できる曲は少ないでしょうね。
NS1000Mをメインで聴いているけれど、バスドラムの強烈なアタックにはビックリ。最近の強力なマグネットを持つ小口径のウーファーのシステムもいいけれど、30cm口径のウーファーを持つオーソドックスなシステムは小音量でも楽々と低音が出るのに今更ながら感心しますgood
      
     
  

 


   

            
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September 07, 2012

ドヴォルザーク 弦楽四重奏曲第10番ヘ長調 op.96「アメリカ」

Dvorak_sq12シュターミッツ弦楽四重奏団の演奏。1987年の録音。あまりにも有名すぎるので性格の悪い私のくせで今まであまり聴かなかったけれど、心を入れ替えて聴いてみたらこれが良かったnote。まず、いきなり主題が出て来るのが気に入らなかったのが、ヴィオラの低くて麗しい音色を聴いてこれもすぐにOK(笑)。そして2楽章の黒人霊歌風のほの暗いメロディにもかなりやられてしまったheart02。ここでのレントという速度指定もちょっと珍しいかな。私、弦楽四重奏曲での高弦のヒステリックな響きが苦手なんですが、この曲ではヴィオラやチェロの低い楽器が支配的なのでとても落ち着きます。また、原題は「American」なので「アメリカ風」が正しいのではないでしょうか。ドヴォルザークがイメージしたのは当然のことながら現代のピカピカのアメリカではなく、チェコの移民が多く住んでいた中西部の、のどかなアイオワ州なんですね。シュターミッツ四重奏団はチェコの楽団だから当然、以上のすばらしい演奏を聴かせてくれます。立派な演奏ですgood

            
  

   
 

      
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September 06, 2012

特別展 「大阪万博とはやぶさ物語」

Hayabusa
 
先日、万博公園内にあるEXPO'70パビリオンで開かれている標記の展示を見てきました。映画にもなった有名な「はやぶさ」の実物大の模型と小惑星「イトカワ」のスケールモデルがメインの展示です。1970年万博に米ソが競って展示した宇宙開発競争の様子を伺える資料や画像もありましたが、例によってざっと写真を写しただけの雑な観客でありました(笑)。
また、写真はノーフラッシュに限りOKなのでご注意ください。
    

万博会場の全景の模型。

   
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当時のソ連館の広報関連の資料。
かわいい女性は日本人好みのモデルを選んだみたい(笑)。

   
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こちらの資料は万博の前年、人類として始めて月に降り立ったアメリカの宇宙飛行士と探査船が持ち帰った石の話題で一杯。中央の写真は先月亡くなったアームストロング船長。
    

 
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「はやぶさ」の実物台模型。
本体部は、ほぼ1メートル立法の大きさ。

    
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同じく別のアングルから。
太陽光発電パネルが大きいことが良く分かります。

  
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これまでの小惑星の探査機の歴史。
日本はアメリカの次にがんばっているんですねheart02

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2階からの写真。
6つある太陽光パネルは1つがほぼ1平方メートル。

   
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長さが500メートルの小惑星「イトカワ」と着陸した「はやぶさ」の
1/1000スケールモデル。
赤い矢印の示す小さな部分が「はやぶさ」を表しています。
   

 
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ixy51sもレンズは暗いけれどかなりの写りが確認できましたcamera
 

     

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September 05, 2012

ブラームス 交響曲第4番ホ短調 op.98

Brahms4_karajanカラヤン、ベルリン・フィルハーモニーの演奏。1988年10月の録音。この年の4月に最後の来日公演を行い、翌年7月死去したカラヤンにとってほぼ最後といってもいい録音。そう思って聴くせいか何となく吹っ切れない印象もあるけれど、曲自体に吹っ切れなさもあるので決してミスマッチでないのが面白い。1960年代、70年代のカラヤンのブラームスは強引過ぎて真昼のブラームスのごとき趣だったのが、この演奏では適度なかげりがあって、このどことなく古風な交響曲にふさわしい演奏になっています。オーケストラの細部のコントロールはやや甘いし、いくぶんのざらつき感はあるにせよまずは一級品と言ってよい演奏note
    
   
    
 

  
 
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September 04, 2012

テレマン フルートとリコーダーのための協奏曲ホ短調

Baroque_60マリアンネ・ボルシェのフルート・トラベルソ、アンドレア・グートマンのリコーダー、ユルゲン・ガイゼの指揮、CIS・コレギウム・モーツァルテウム・ザルツブルクの演奏。演奏者を書くだけで疲れてしまった(笑)。1995年の録音。テレマンはリコーダーの名手だったそうですが、2つのくすんだ音色の楽器によるどちらかというと地味な曲。4楽章のプレストが独特の舞曲のリズムで楽しいけれどプレストといってもそんなに速くないのがご愛嬌heart04。でもこういう穏やかな曲が夏の疲れが出てくるこの時期にはピッタリかもnote
   
    


     
  
ixy 51sでも結構マクロ風の撮影cameraができるのがうれしいhappy01

    
 
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September 03, 2012

ドヴュッシー 「喜びの島」

Debussy_boxホロヴィッツのピアノで。1966年11月、カーネギーホールでのライブ録音。繊細かつ華やかな曲で、演奏効果も大きいし、ホロヴィッツもまだまだ充実していた時代なのでそれは見事なテクニックで堪能させてくれます。ライブ録音なので演奏終了後の凄まじいブラボーと盛大な拍手がすごいnote。管弦楽用にも編曲されていているけれど多分手持ちは無いはず。聴きたいですね。
    
     
  
   

昨夜は9時過ぎに早々とあきらめてbaseball別のTVを見てから再度チェックしたらサヨナラだった。そりゃうれしいけどもっと早く決着付けてねthink
   


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September 02, 2012

ショスタコーヴィチ 交響曲第10番ホ短調 op.93

Shosta10_karajanカラヤン、ベルリン・フィルハーモニーの演奏。1981年2月の録音。カラヤンが生涯で多分演奏自体も含めて唯一録音したショスタコーヴィチの交響曲。この曲に関しては1度1966年に録音しているし、1969年にはベルリンフィルを率いてソ連(当時)で演奏しています。しかも作曲者の前で。このときの演奏は歴史的ともいえる素晴らしさだったそうですが、残念ながら私は聴いてません。また、この曲にはいろんなメッセージが込められているという話があるのですが、私は頭や目から情報をいれてもあくまで参考程度として耳の情報を大事にして聴いています。少なくともロマン派以降メッセージの無い音楽なんて無いだろうし、作曲家はそれを音符で表現するのが仕事でしょう。だから作曲家が意図せずあとから付けられた標題は無視して聴くことにしています。
などという面倒なお話は置いておいて、この10番は楽章間のバランス、性格付け、盛り上げ方など非常に良く出来た交響曲というべきで、政治的な関わりの多いこの作曲家の音楽としては普遍的な人気があることが分かります。短いけれど怒涛のような2楽章、圧倒的な盛り上がりで終わる4楽章などカラヤン、ベルリンフィルの超絶的な演奏を聴いたあとはしばらく興奮状態から覚めませんnote。カラヤンの会心の録音のひとつgood
                 
           

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September 01, 2012

高田 郁 「想い雲」

Omoiyuki「みをつくし料理帖」シリーズの第3巻。このシリーズは文字通り連載になっていて、月日と季節の移り変わりに沿って物語が進んでいくので順番に読む必要がありますが、この間友人がたくさん送ってくれたので、息もつかせず読み続けております。最近これほど夢中になった小説はありません。毎回季節に応じて料理に工夫を凝らす話なんですが、その裏でこの物語全体を支配するいくつかの大きな流れもあり、単なる料理話に終わらせていないところが見事ですnote。孤児であった自分を助けてくれた大店の再建、大店の息子の行方、吉原にいる幼馴染の心配、住んでいる裏店のおかみさんの子供、そして密かに心を寄せる謎の浪人、優しい医者、その他大勢の登場人物を上手くからめて配置する手腕に心底感服しますgood。ぜひ来期は低迷している上方のトラ屋baseballの監督にと願っています(笑)。
さて、標題は夏になっても江戸では見かけない鱧(はも)を吉原で出張調理するお話ですが、幼馴染と出会える設定も仕込んであり、ちょっとしたスリルもあってとても楽しめました。確かにこちらでは夏に鱧を食べますが一番おいしいのは天ぷらでしょうか。私はあっさりと湯引きしたものに梅味噌をつけていただきましたhappy01

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