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April 22, 2012

鶴我裕子著 「バイオリニストに花束を」

Hanataba元N饗の鶴我さんの2番目のエッセイ集です。N饗を退団してから書かれた本なので、演奏にまつわるお話は少なくなっているけれど、それまでの長年のエピソードが例によってまねのできないしゃれた筆さばきで綴られています。
特に、最初に書かれている『 もぐりで聴いたカラヤンの、とてつもない「何か」 』は、彼女が芸大生の時に文化会館でR・シュトラウスの「英雄の生涯」のゲネプロにもぐりこんで聴いたときのお話ですが、後日実演を聴いた私とまったく同じ体験だったので、そのホンの一部を紹介させていただきます。

(そして、胸の張りさけそうな美しさに満ちたまま、曲は昇天した。 一度もまばたきをしなかったような気のする50分だった。 「オーケストラ」とか「曲」とかいう次元のことではない、とてつもない「何か」だった。)

ちなみにゲネプロにこっそり招待してくれたのはティンパニストのテーリヒェン、そのときのコンマスはシュバルベです。

R・シュトラウスの「英雄の生涯」・・・ポピュラーな曲じゃないけれど、私がカラヤンのおかげで生演奏の本当の凄さを心底味わった記念すべき体験が昔のフェスティバルホールでした。
このときもカラヤンがどういう指揮をしたとか何も記憶がないのです。ただ、(あの)ベルリンフィルが必死に全力で演奏していたのだけはよく覚えております。私が大げさな身振りの指揮を好ましく思わないのはこのときのカラヤンとべりリンフィルの体験からきているのでしょう。

そのフェスティバルホールが来年の4月に新しくなるので、さっそく会員登録をしました。でもベルリンフィルが来てもチケット高すぎてもう行けないでしょうね(笑)。

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