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August 15, 2011

北重人 「夜明けの橋」

Yoakenohashiこれも知人の紹介で借りた本。この暑さにもめげずエアコンを入れて一気に読みました(笑)。5つの短編が収められていますがどれも江戸の初期、土地を確保するため埋め立て工事が進み、掘割を作り橋を架けるといった時代背景が舞台になっています。特に橋を架ける描写など精緻なもので筆者が建築工学科の出身で都市計画の専門家だったことがよく分かります。各物語の主人公やその周辺の男たちはいずれも時代の流れのため武士を捨て商人になったという経緯があり、心のに中はまだ武士の生き様や意地があるためただの江戸の人情話ではないのが面白い。特に第1話の日照雨(そばえ)は無頼の旗本に執拗に因縁をつけられたあげく納品に持っていく刀を傷つけられて堪忍袋の緒が切れ、相手3人を切った末切られた自分も死ぬという結末が本当に悲惨。
全編を通じて江戸の町が出来上がっていく過程がよく分かります。NHKで放送されていた「ブラタモリ」はこの本から着想を得たんじゃないかと思います。

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