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July 2011

July 31, 2011

ヴィヴァルディ 2つのトランペットのための協奏曲 RV537

Trumpetモーリス・アンドレとベルナルド・スーストロのトランペット、ネヴィル・マリナーの指揮、アカデミー室内管弦楽団の演奏。1983年の録音。短いけれどかなり有名な協奏曲。アンドレのスーパーテクニックを聴くつもりだったのが相方のスーストロも達者な演奏を聴かせるので2人の凄腕トランペットが聴けるという幸運な選曲でした。最初はどちらが吹いているのか分からなかったのですがソロだけの協奏曲を聴くとアンドレの方が音が柔らかいことが分かります。テクニックや音の良さもですがそれ以上に歌わせる技術が飛びぬけていることが何よりもすばらしい奏者ですねnote。このCDは1枚400円以下で買えましたが輸入盤とはいえ10年前の10分の1というのは信じられないというかありがたい限りです。
  

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July 30, 2011

ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」ホ短調

Tennstedtクラウス・テンシュテットの指揮、ベルリン・フィルハーモニーの演奏。1984年3月の録音。テンシュテットの14枚BOXから。ベートーベン、シューベルト、ブラームス、ブルックナー、シューマンからマーラー、プロコフィエフ、コダーイなど古典から近代まで非常に幅広い作曲家の代表作が納められているのでテンシュテッとを知るには絶好のアルバムセットですが聴き終わった印象はもう1つはっきりしないものでした。お得意のマーラーもここでのシカゴ饗の演奏より手兵のロンドンフィルとの方がよかった。この中ではあまり期待しなかったシューマンの4番とこのドヴォルザークがオーソドックスな演奏で印象深いものになっています。こうやって聴くと指揮者のレパートリーが広いというのはやはり大変なことなんですね。
  
 
今日は待ち合わせに失敗して落ち込んでいます。
広くもない店なのでちゃんと探せばよかったweep
本当にごめんなさい。


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July 29, 2011

ショスタコーヴィチ 交響曲第7番「レニングラード」

Shostak_7ルドルフ・バルシャイの指揮、ケルン放送交響楽団の演奏。1992年9月の録音。数年前に購入したときは3000円しなかったということもあって一世を風靡した交響曲全集ですが、もちろんお値段だけでなく作曲者と親交もあったバルシャイの優れたバランス感覚と優秀なオケの能力も相まってすばらしい全集になっています。レニングラードでの攻防戦を描いたといわれるこの7番は「戦い」という副題の付いた30分近い1楽章が少々退屈で苦手なんですが、バルシャイは淡々と進めていきその後の2つの楽章から「勝利」の名の付いた終楽章で盛り上げるという配分を施し、最後も決してお祭り騒ぎにしないところがさすがの手腕。聴き終わって先ず感じたことは以外にも「美しい演奏」だということ。バルシャイはこの作曲家を熟知していることもあって常に譜面の裏を意識した演奏を心がけているようで他の交響曲もそうですがさらりとした演奏の裏に作曲者が意図した表現をチラリと覗かせるのです。真のショスタコーヴィチを知りたい方にお薦めnote


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July 28, 2011

ブラームス 16のワルツ集 op.39

Brahms_pianoジュリアス・カッチェンのピアノ。録音時期は1962年から1965年の間だからかなり古いけれど未だに定評のある演奏ということなので最近購入したものですが、名門デッカの録音は古さを微塵も感じさせませんnote。16のワルツ集は当時一般家庭で人気のあった連弾用に作曲されたものですがここでは独奏用に編曲されたものを弾いています。どれも1分前後の短い曲ですが、さすがというかブラームスは手馴れたものでそれぞれ上手に雰囲気を変えているので17分があっという間に楽しめる仕掛けになっています。15曲目が有名なワルツですがトラックの刻みがないのがちょっと残念。でもこの6枚組のセットがあればカッチエンのしっとりとしたピアノでブラームスのピアノ曲をほぼ堪能することが出来ます。
  

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July 27, 2011

ミヨー バレエ音楽 「屋根の上の牛」 op.58

Milhaudバーンスタインの指揮、フランス国立管弦楽団の演奏。1976年11月の録音。ミヨーの音楽でエントリーするのは初めてのはず、というかちょいと敬遠気味だったというほうが正しいかな。でもこの演奏を聴いてこういうこじゃれた音楽っていいなと今までまじめに聴かなかったことを後悔しております。これはやはりというかノリノリの指揮姿が見えるようなバーンスタインとそれに呼応して楽しさいっぱいの演奏を繰り広げるオーケストラの上手さのおかげでありますnote
でも安い輸入盤なのでフランス語を読み取るのがそりゃしんどかったcoldsweats01
  
 
毎日暑さをsun身構えるように過ごしているんですが結構涼しくてうれしい誤算です。

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July 26, 2011

ハイドン ピアノソナタ第59番 変ホ長調

Haydn_gouldグレン・グールドのピアノで。1981年2月の録音。グールドが晩年に録音した6つのハイドンの後期のピアノソナタを聴いたのですがこの曲がもっとも完成度が高いように思われます。ホロヴィッツのラストレコーディングというCDにもこの曲が収められていましたが、いかにもハイドンらしい端正な曲とグールドの相性が思いのほか良いのがうれしいnote。この頃のグールドは1年のうち200日をレコーディングのためにスタジオで過ごしていたそうですがその遺産をこうして家で気軽に聴けることは本当にありがたいことです。生演奏が良いのは分かっていても高額なチケットやアクセスが不便なことも考えると録音音楽の価値の大きさがよく分かります。
最近はピアノ曲ではNS1000Mの出番が増えました。
  
 

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July 25, 2011

シューベルト 交響曲第4番「悲劇的」

Schubert2_2カラヤン、ベルリンフィルの演奏。1977年4月の録音。カラヤンのシューベルトはなぜかお気に入りです。ウィーン風といわれるやわやわの演奏でなくがっしりとした男性的な仕上がりはやはりベルリンフィルの重心の低さが影響しているのでしょう。好き嫌いが分かれそうな演奏ではありますが私は好きheart02

  
 
我が家ではまだアナログ放送を見ることが出来ます。元来マンション自体が共聴システムになっていてデジタル放送をアナログに変換するサービスも入っているからで、あわてて買い換えなくても良いんですよhappy01


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July 24, 2011

バッハ 2声のインヴェンション

Bach_inventionsヘルムート・ヴァルヒャの演奏で。1960年の録音。もう歴史的録音の部類になるのかもしれないけれど一つの規範とも言える演奏。アンマーというモダン楽器なので音がきついという評判は事実で、バッハ全集に入っているベルダーの方が最新録音ということもあるけれど柔らかい音色です。バッハのチェンバロ曲は朝聴くのに最適ですがうるさいセミに負けそうなので窓を閉めなければいけないのがつらい。
 

昨夜の夫婦の会話
「オトーさん、明日でデジタル放送が終わるんやね」
「ほんまやなーー」
何となくしゃべるヨメさんとそれが理解できるオトーさんcoldsweats01

  

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July 23, 2011

ドヴュッシー 映像第Ⅱ集から「金色の魚」

Debussy_acアルド・チッコリーニのピアノ。1991年4月の録音。昨日が「火の魚」だったので今日は「金色の魚」というのはふざけすぎsmileですが、「金魚」と訳されていたことがあるのも事実。ドビュッシーのピアノ曲全集はチッコリーニの冴えタッチとすばらしい録音で、もうこの5枚のセットさえあれば十分だと思うほどの出来栄えです。不思議なハーモニーながらキラキラと輝くピアノを聴くとドビュッシーは天才だと思いますねheart02
今日は久しぶりにNS1000Mでピアノの音を堪能しました。
 

台風の後涼しい日がしばらく続きましたが今日から本格的な夏sunが始まりそうです。
 

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July 22, 2011

テレビドラマ「火の魚」

室生犀星の同名の短編が原作。原田芳雄氏の追悼番組としてNHK-BSで放送されていたものを見ることが出来ました。朝の10時からだと勘違いして録画をあきらめていたのに夜の10時にテレビを入れたらちょうど始まったばかりでした。広島NHKで2009年に作成されたもので、その年の内外の各種の賞を受賞したものですが、昨年再放送されたものを見て感動したものを再度見ることが出来て本当に幸運でした。
大病したのをきっかけに瀬戸内の島に引きこもった頑迷な老作家と原稿を取りに東京からやってくる女性編集者との交流を描いたものですが、あれこれ難題を吹っかけては編集者を困らせようとする老作家が、礼儀正しく筋を通す彼女に徐々に惹かれていく変化が面白い。圧巻は飼っていた金魚を彼女に魚拓にさせるシーン。「分かりました」と冷静に金魚を取り上げた彼女もいざナイフを入れるところでさすがに涙をこぼします。そのあと彼女が癌を再発したと聞いて後悔の思いで別人のようにオロオロと落ち込む老作家。しかし病院に見舞いに行き、しっかりと自分の人生を見つめている彼女の強さに自分も生きることの意味を再発見します。
1時間の枠でこれだけのドラマを作った広島NHKに大拍手。劇中の影絵劇「幸福の王子」も短いシーンだけど印象深いものです。そして老作家の部屋の中にタンノイの小型スピーカーやボーズのCDラジオがあったのも面白い。
こういう役での原田氏はさすがの貫禄ですが、編集者役の尾野真千子さんの透明感のある誇張の無い演技が文句無くすばらしい。彼女はこのドラマで主演女優賞を頂いたそうですが当然でしょう。美人とは思いませんが時折ハッとする表情を見せるのが魅力的です。
9月からのNHKの朝の連ドラで主人公役をするのが楽しみ。

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July 21, 2011

マーラー 交響曲第7番

Mahlerロリン・マゼールの指揮、ウィーン・フィルハーモニーの演奏。1984年頃の録音。昨年末からのマーラー全集の特価ブームに乗り込んで何セットか買ったけれどまだ半分も聴いていないのが現状であります。それらのセットの中でも一人の指揮者と一つのオーケストラによる演奏はこれだけでしかもウィーンフィルなので迷ったときはこのセットを聴いています。7番は苦手な曲ですが、そういう時に限ってなぜかマゼール氏が上手く聴かせてくれるのが不思議、というかここではウィーンフィルにお礼を言うべきでしょうね。中間楽章での柔らかなオーケストラの音色の魅力と最終楽章でも馬鹿騒ぎに陥らない品のよさはこのオーケストラ独特のものだと思いますnote。マゼールもそれを見越したような力を抜いたコントロールでとてもチャーミングな仕上がりになっています。マーラーというか7番が苦手な方にお勧め。録音は良いのですが少し混濁気味なのが残念。
  

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July 20, 2011

バッハ ヴァイオリンソナタ イ短調 BWV1003

Vn_mwギドン・クレーメルの独奏ヴァイオリンで。1981年の録音。久しぶりのヴァイオリン曲でのエントリーです。バッハの独奏曲は聴き応えがある分演奏者は大変なのですがクレーメルの演奏を聴いているとそういうことを微塵も感じさせないのがスゴイnote。難所といわれている2楽章のフーガの重奏もですが4楽章のアレグロをひたすら快速に弾いていく様は胸がすくよう。34歳の若きクレーメルの充実しきった名演奏です。ヴァイオリン・マスターワークスに収められているCDですが、こういうBOXセットはCD単価が安いだけでなくバッハからバーバーまで単品では買わないような名曲を手軽に聴けるのでとても重宝しています。
  

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July 19, 2011

チャイコフスキー ピアノ三重奏曲 イ短調 op.50

Argerich_shostakvichアルゲリッチ、クレーメル、マイスキーという極めつけの豪華なメンバーによる演奏。1998年5月、東京墨田トリフォニー・ホールでのライブレ録音。レコーディング・エンジニアに日本人の名前がクレジットされているのがうれしい。さて、この曲には「偉大な芸術家の思い出に」という副題があり、ロマンティックで美しいメロディにあふれたいかにもチャイコフスキーらしい曲ですが、とにかく50分近い大曲なので聴くのが結構しんどいのも事実coldsweats01。しかし2楽章というか12変奏でのアルゲリッチの切れ味のいいピアノと他の二人が丁々発止と渡り合うところはまさに手に汗握る迫力note。最初に収められている同じ日に演奏されたショスタコーヴィッチのピアノ三重奏と共に円熟しきった音楽家の真骨頂が聴けるすばらしいCDです。
  
 
今更ですが「なでしこジャパン」soccerおめでとうございますsign03
澤選手が蹴られたボールめがけて走り、すれ違ったかと思ったら右後方のネットが揺れるという神技に呆然となりました。新聞に「居合い抜き」と書かれていましたが、集中してくるとある種の心眼が備わってくるのでしょうね。点を入れても馬鹿なパフォーマンスもせず、本当に「ヤマトなでしこ」に相応しい選手たちですheart02

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July 18, 2011

ブルックナー 交響曲第8番 ハ短調

Karajan_bru8カラン、ウィーンフィルによるDVD。1890年のハース版。1989年10月ウィーンのムジークフェラインザールでの収録。カラヤン最晩年の演奏ですが、当時ウィーンフィルと共演した演奏の多くがそうであるようにかなり統率力がゆるくなっているのが分かります。1970年代までのベルリンフィルを振った緊張感に満ちた圧倒的な雰囲気はもはや無いのですが、ウィーンフィルがかなり自発的にそれを補助しているので聴き終わってそれほど不満は感じません。カラヤン最晩年のウィーンフィルとの美しい友情による遺産とでもいうべきものですね。録音はすばらしいのですが残響が多く2秒近くあるので好き嫌いが分かれそう。私は好きですnote
  
 


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July 17, 2011

ウィンナワルツ

Wiener_philウィーンフィルをボスコフスキーが指揮したウィンナワルツ・ポルカのCD。アントン・カラスのチターが聴ける「ウィーンの森の物語」から合唱付きの「美しき青きドナウ」までこれぞ正統派といったウィンナワルツを楽しめます。一応ボスコフスキーが指揮者ということになっていますが実際は何もしていないと思いますよ(笑)。1959年から1976年にかけての録音なのでほぼ昔懐かしいウィーンフィルの響きを聴くことができますが独特のウィンナオーボエの音色が聴けるのは1960年代中ごろまででしょうか。当時のウィーンフィルは世界の宝物といっても過言ではないと思いますnote。悩んだ末この頃カラヤンがウィーンフィルと録音したBOXを注文しました。半分は持っているのですがまあバックアップですね(笑)。
  


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July 16, 2011

池井戸潤 「民王(たみおう)」

Tamiou第145回直木賞を受賞した池井戸氏の小説ですが、友人のブログで紹介されていたのを中古本で読み終わったら次の日に作者が受賞したという不思議な経緯でありました。さらに、面白そうな同氏の「下町ロケット」を図書館に予約しようとしてうまくいかず、やっと次の日に予約したら7冊の在庫に対して受賞前は8件だったのがすでに50件以上が入っておりました。直木賞恐るべし(笑)。岩城さんが始めてウィーン・フィルを振ってからは団員の言ったとおりギャラが跳ね上がったそうですが、池井戸氏も今後は名実ともに売れっ子作家の道を歩むのでしょう。とにかくおめでとうございますnote
さて「民王(たみおう)」は政界、企業そして政治家のうらおもてをドタバタ調に仕立てたもので、かなり荒唐無稽なあらすじですが、今の政治そして政治家ならありそうだなと思ってしまうところがちょっと怖い(笑)。ただストーリーの展開が荒っぽいのと人物特に女性の描写に関してはありきたりの男目線でお粗末。後半は上手くまとめあげて一気にクライマックスに持っていく手腕はさすがに面白かったけれど感動するまでには至らないというのが私の本音かな。10点満点で6点というところでしょうか。この人には人間を描くものより企業、銀行、政治がダイナミックに絡む男っぽい小説に期待したいです。
ちなみに題名をぱっと見たときある党の名前と勘違いするのはちょうど政権が交代する直前に書き始めたことも影響しているのかもしれません。

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July 15, 2011

ショスタコーヴィチ 交響曲第4番 Op.43

Shost_4マリス・ヤンソンスの指揮、バイエルン放送交響楽団の演奏。2004年2月の録音。ヤンソンスのショスタコーヴィチBOXから。このセットにはウィーンフィル、ベルリンフィルをはじめいろんなオーケストラとの組み合わせによる演奏が入っていて演奏自体の出来不出来も大きく特に大好きな10番は期待はずれだったけれどこの4番をはじめとするバイエルン放送饗との演奏は満足できるものでした。非常な大編成で3楽章構成の1楽章と3楽章が30分近いという不思議な形式ですが作曲者が力を入れた様子がよく分かる力作で、ある意味5番よりショスタコーヴィチらしい作品とも言えるのではないでしょうか。終楽章のチェレスタのppによるエンディングがとても印象的note。オーケストラはさすがという力量で分厚い響きに終始圧倒されますが特に1楽章の中間部は圧巻。現在HMVではこのBOXが格安で売られていますが、録音も良く買っても損のないものだと思います。
  
 

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July 14, 2011

ベートーベン 交響曲第6番「田園」 Op.68

Beethoven_6エルネスト・アンセルメ、スイス・ロマンド管弦楽団の演奏。1960年の録音。ベートーベンの交響曲でエントリーするのはホント久しぶり。この曲にはスイトナー、ベーム、クリュイタンス、イッセルシュテットなど数多くの名演があるのですが、アンセルメも十分立派な演奏だと思うのです。というか彼のベートーベンやブラームスを評論家という方々がどうしてボロクソに言うのかかが私には分かりませんthink。オーマンディもそうですが楽譜の音をきちんと美しく再現していればこれだけの名曲の良さは十分伝わってくるのです。金管楽器のバランスがちょっと、と思う時もありますが特に2楽章など瑞々しさの限りと言っていい演奏ですnote。スイス・ロマンド独特の儚げなオーボエの音も魅力的。このオーケストラに音の重心が高いというのは無いものねだりでしょう。率直に言ってそっけないカラヤンや荒っぽいバーンスタインよりは丁寧で心のこもった演奏heart02
  

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July 13, 2011

ブリテン 「戦争レクイエム」 Op.66

Brittenヘルベルト・ケーゲルの指揮、ドレスデン・フィルハーモニー、ライプツィヒ放送合唱団、ドレスデン歌劇場児童合唱団、テオ・アダム他の歌手による演奏。1989年の録音。この曲の演奏はなんと言っても作曲者がロンドン交響楽団を指揮して有数の歌手陣で録音したものが最高だろうとは思うのですが、手持ちのケーゲルBOXに入っていたこの演奏もなかなかの優れものです。特に合唱がすばらしい。このBOXにはヴィヴァルディからペンデレツキまで幅広いレパートリーが収められていてケーゲルという指揮者の魅力を知ることが出来ますが、ここでも共感のあるアプローチでこの曲を十分知ることができました。ケーゲル自身第2次大戦で手を負傷し、ピアニストになることをあきらめたそうですから反戦の思いも人一倍強かったのでしょう。ちなみにこのCDはドイツ語歌唱ですがフィッシャー=ディースカウも翻訳に参加したと記されています。
  

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July 12, 2011

ハイドン オルガン協奏曲 2番 ハ長調

Haydn_organホフダン・ヴァルハルの指揮、スロヴァキア室内管弦楽団、フェルディナンド・クリンダのオルガン演奏で。ハイドンはいろんな楽器での協奏曲を書いているけれどオルガン協奏曲はちょっと珍しい部類かも。ただ、チェンバロ協奏曲が原曲というのもあるので断定が難しいけれどこの曲では2本のトランペットが加わっているので音量からいってもオルガン用は間違いないでしょうね。相変わらずハイドン特有の明快闊達な曲で祝典的な雰囲気もあり爽やかな聴き応えですし2楽章のppで演奏される美しいオルガンの音色にも惹かれます。小さな編成のオケはさすが弦のお国だけあってハイドンに相応しいアンサンブルを聴かせてくれましたnote

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July 11, 2011

ブラームス パガニーニの主題による変奏曲 Op.35

Michelangeliミケランジェリのピアノで。1973年の録音。ブラームスのピアノ曲特に変奏曲が聴きたくなってCDラックを探したらこの廉価BOXを発見。古い録音や怪しい音源もあるけれどほぼステレオでとくにこのブラームスのCDはミケランジェリの冴え渡ったタッチもすばらしくて聴き応えがありましたnote。ただ、1巻の第13変奏と14変奏が最後に弾かれたのと第2巻も順番の変更やカットがあったりでちょっと不思議。ライブ録音なので編集をしたかもしれないけれど相当な難曲なので仕方ないかな。この辺りは今発注しているカッチェンのBOXで確認します。ブラームスのピアノ曲大好きheart02


女子サッカー、おめでとうsoccer
ガッツと我慢強さと華麗なプレーは「なでしこジャパン」の名に相応しいと思う。スエーデン戦もがんばれpunch

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July 10, 2011

プロコフィエフ シンデレラ組曲 ピアノ版

Argerich_cinderellaアルゲリッチとプレトニョフによる2台のピアノでの演奏。2003年ヴェルビエでの録音。プレトニョフによる編曲板。最近はグラモフォンのアルゲリッチBOXにはまりこんでおりますが、このシンデレラも美しさの極みと言っていいでしょう。2台のピアノによる管弦楽にも劣らない表現力のすばらしさを見せ付けられますnote。35分間があっという間に終わるほど楽しかったheart04。1番ピアノがアルゲリッチで左側、2番がプレトニョフで右側と親切な説明のおかげで確認も容易です。
Steffen Bergemannとクレジットされたジャケットの絵も無精ヒゲの王子様とちょっとあぶない(?)シンデレラの組み合わせでなかなか秀逸(笑)。

 

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July 09, 2011

ブラームス 8つのピアノ小品集 Op.76

Brahms_pianoホーカン・アウストボのピアノ。2002年7月の録音。アウストボはノルウェー出身のピアニストで十分な経歴を持っているのにアムステルダム音楽院の教授ということで純粋のコンサートピアニストではないため録音が少なく地味な印象がありますが、ここでのブラームスやヤナーチェクなどの録音を聴くととても優れた音楽性の持ち主だと分かります。ブラームス中期のピアノ小品集は彼の心の内を映し出したかのようなしっとりとした優しさに満ち溢れた曲集で、彼の音楽表現は管弦楽ではなくピアノが最適だったのかなとも思いますnote。録音も優秀で落ち着いた重厚なピアノの響きがすばらしい。2枚組の廉価CDでしたがこれは本当に買ってよかった。


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July 08, 2011

キーシンとアルゲリッチ

アルゲリッチBOXの続きを書こうと思ってwebを見ていたら何とキーシンとアルゲリッチの連弾のYouTubeを見つけました。曲は「モーツァルト 4手のためのピアノソナタ KV521」 息の合った2人の指先まで写っているので貴重な映像です。
多分5年ほど前の映像だと思われますがアルゲリッチの貫禄はさすがだし、全然気後れしないキーシンも立派。アルゲリッチの演奏姿を初めて見ましたが予想通りカッコいいですね。ザバッと譜面をめくった時の迫力がすごい。でもこのときのキーシンの髪型はきまってるなあ。


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July 07, 2011

バルトーク 2台のピアノと打楽器のためのソナタ Sz110

Argerich2アルゲリッチとネルソン・フレイレのピアノ、エドガー・グッガイスの打楽器で。1983年の録音。アルゲリッチの室内楽BOXから。昔スプラフォンから出た友人のLPを聴いて以来だから30年ぶりくらいのご無沙汰の曲。バルトークの精緻で野趣あふれる音楽をアルゲリッチとフレイレそしてグッゲイズの張り詰めたようなアンサンブルで堪能できましたnote。このCDには以前に記事にしたサードロが編曲した2台のピアノによるラヴェルの「マ・メール・ロア」と同じく「スペイン狂詩曲」が収められていて、これらもラヴェルのオーケストレーションが目に浮かぶようなすばらしい編曲であり演奏です。このBOXにはクレーメル、マイスキー、バシュメット、プレトニョフなど大物たちとの共演が多く相当お買い得でしたheart02


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July 06, 2011

2台のピアノによる「くるみ割り人形」組曲

Argerich1アルゲリッチとニコラス・エコノムのピエノで。1983年の録音。編曲を行ったエコノムとの共演で肩のこらない楽しい演奏に終始していますnote。この曲ではアルゲリッチは第1ピアノを受け持っていますが、一緒に収められているラフマニノフの「交響舞曲」では第2ピアノという振り分けになっていることに納得。ピアノの担当の区別はよく分からないのですが、マルタ姐さんの弾き方の特徴でこっちかな、なんて想像するのも結構楽しい。エコノムはこのCDを録音した10年後に亡くなったそうで残念です。
  


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July 05, 2011

バッハ 幻想曲とフーガ ト短調 「大フーガ 」BWV542

Bach5ヘルムート・ヴァルヒャの演奏。1952年の録音。セント・ペーター寺院のオルガン。ヴァルヒャのバッハ・オルガンBOXから。ほとんどが1950年初頭の録音なのでもちろんモノラルですが、低音など怖いくらいに鳴り響きます。ヴァルヒャのステレオで録音されたバッハ全集はiTunesで購入したのですが曲を選ぶときは何かとCDのほうが便利なのでついこのBOXに手が出ます。ファンタジアの部分からフーガに入ってからの展開はヴァルヒャの手の内に入った闊達な演奏で聴くとちょっと爽快感を覚えるほどすばらしいnote。ストコフスキーなどの管弦楽編曲もぜひ聴いてみたいものです。このCDではこのあとに「ファンタジアハ短調 BWV562」が続くのですが、これがなんとも心に沁みるような名曲heart04。ときふどきバッハのオルガン曲を聴くのもいいものです。
 

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July 04, 2011

カラヤンとグールド

Karajan1廉価版のカラヤンBOXから。収められているものはほとんどが1950年代のモノラルばかりですがグールドと共演したベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番が格別に聴き応えがありました。オーケストラはベルリンフィルで1957年の録音だからグールドが25歳のとき。咳が聞こえるのでライブ録音でしょうが、音質も問題ありません。聴く前にグールドのベートーヴェンにはちょっと抵抗感があったのですが49歳のカラヤンとやる気満々のオケとの共演で若々しくそして清清しい演奏に終始しています。2楽章などまさしく神々しいばかりの美しさ。グールドの美しいピアノが本当にすばらしいnote。若きグールド、壮年期のカラヤン、ドイツの響きがたっぷりあった時代のベルリンフィルと理想の組み合わせで聴ける掘り出し物のCDでしたheart02
  

おとぎの国のようだった古城巡りもこれでおしまい。
  

Pict0091s


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July 03, 2011

ボッケリーニ ギター五重奏曲 「ファンダンゴ」 ニ長調

Boccheriniファビオ・ビオンディのヴァイオリン&指揮、エウローパ・ガランテの演奏。ギター独奏はジャンジャコモ・ピナルディ。2002年10月の録音。ブリームがギターソロに編曲したものの原曲です。ボッケリーニはおっとりとした作風だと思っていたんですが、後半生をスペインで暮らしたのでこうしたスペイン風の曲ができたのですね。やはりというか4楽章の「ファンダンゴ」が格別に楽しめますnote。エウローパ・ガランテの演奏もこの曲だけはリズムが冴え渡っているのと独特のポルタメントを多用して不思議な効果を出しています。ボッケリーニのイメージが覆されたCDです。
  
 

広い古城の中を走るオープンバス。とても雰囲気があります。

 
Pict0092s


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July 02, 2011

モーツァルト ピアノ協奏曲第20番 KV 466

クララ・ハスキルのピアノ、フェレンツ・フリッチャイの指揮、RIAS交響楽団の演奏。1954年の録音。クララ・ハスキルBOXに収められているもの。マルケヴィッチと競演した演奏も好きですがこちらはフリッチャイが重厚ながらもハスキルにピタリと寄り添ったサポートが見事でおそらくこの曲の最高級の演奏note。モノラルとはいえ音質もよくハスキルの細やかなタッチが十分楽しめます。最高級といいましたが個人的にはハスキル以外の演奏を受け付けない状態でもあります。ただ、このBOXのジャケット写真はハスキルにはつらいものだと思うので省略しました。身体の障害もあって生涯の大部分は金銭的にも結構つらい生活を送ったそうですが戦後カラヤンやグリュミオーとの競演で短い間ですが復活したのは良かったheart04
 

 
Pict0085s


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July 01, 2011

R・シュトラウス 「ドン・ファン」 Op.20

Rstraussブロムシュテットの指揮、ドレスデン・シュターツカペレの演奏。1987年6月の録音。芸達者(?)なリヒャルト・シュトラウスの管弦楽曲の中でもこれくらいカッコいい開始部を持つ曲は無いでしょうね。「悦楽の嵐」といわれる激しい出だしのあとはいかにも男っぽい堂々とした主題が現れ主人公の性格を物語ってから約17分間でありとあらゆる楽器を活躍させてひとつのドラマを完成させるというこの作曲家独特の職人芸が楽しめます。しかしカッコいい分指揮者は最初かなり緊張するだろうなぁup。何せ最初こけたらもう取り返しつかなさそうcoldsweats01。このCDは「ツァラ」がメインで「ドン」はおまけなんですが、もちろんどちらもドレスデンの柔らかな響きを生かした名演奏ですnote。デンオンの録音もあいかわらず優秀notes
  
 
しばらく途絶えたロアールの古城巡りもあと何枚かでおしまい。
新しい写真を仕込まねばcamera
  
Pict0088s
  

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