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June 30, 2011

映画 「おおつごもり」

NHK-BSでシリーズになっているものを録画しています。昭和28年に樋口一葉の原作を今井正監督が撮った映画で主演は久我美子さん。やはり一葉の原作の「十三夜」と「にごりえ」との三部作ですがこれが1番面白かった。大晦日に女主人に2円(今の2万円くらいでしょうか)を貸してもらえるはずがだめになり、切羽詰って置いていたお金に手をつけてしまった女中さんのお話。意地悪な女主人と健気に働く主人公そして勘当同然の放蕩息子との組み合わせで意外な結末になるのが愉快です。原作では「ばれたら舌を噛み切る覚悟」で盗んだお金ですが、それを知ってか知らずか放蕩息子が残った18円を「ありがたく頂きました」という書置きを残して持っていったため女中のしたことは闇の中になったという結末にホッとします。「十三夜」では「まあねえ」と考えさせられ「にごりえ」では救いのない結末に暗い気持ちになったのがこのお話だけはよくできた落ちに心底良かったと思えます。黒白のそれもかなり傷んだ画面ですが面白くて食い入るように見てしまいました。久我美子さんは昔の貴族の出身だそうですが品があってきれい。名作・名女優は永遠だなと思いますね。しかし一葉がこのお話を書いたのが22歳のとき。天才としか言いようがないですが、2年後に亡くなるのですからむごいですね。これからは5千円札を大事に使いますheart02
 

今日も暑かったsunsun・・・て、毎日こればっかsad
 

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