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December 2010

December 31, 2010

よいお年を

Img_1372s今日は大晦日。昨日は雨の中rainお墓参りとお寺へのご挨拶も済ませて一安心。今日は馬いや息子たちが風呂の壁やガラス窓など最後の大掃除をしてくれていよいよ新年を迎える準備が終わりました。
我が家のおせち料理といっても作るのは伝統の本格昆布巻きとお煮しめ、酢レンコンくらいであとは各種かまぼこ、ハムなどで終わり。すべてお酒のおつまみ代わりなので昨夜早速試食しましたがGoodです!大量のおせち料理とビーフシチューを1日で作る奥さんには脱帽ですheart02
ということで後半日で今年も終わり。
皆様もなにとぞよいお年をお迎えください。

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December 30, 2010

2010年私の名演集

あと1日で今年も終わり。
今年聴いた音楽で記憶に残ったものを挙げてみます。

1.ヴァントとケルン放送饗のブルックナー全集
ヴァントのおかげでブルックナーの良さが初めて分かったみたい。特にケルン放送饗の柔らかい弦の響きに参りました。

2.キーシンのショパンアルバム(5CD)
1993年から2004年にかけての録音。まあキーシン様の髪は別としてとにかくすばらしい演奏です。

3.マッケラス、ウィーンフィルのヤナーチェックオペラ集
マッケラスの棒の元、ウィーンフィルが鮮烈かつ美しい演奏を繰り広げてヤナーチェックの不思議な音の世界に浸れます。

4.シューマン 交響曲第4番
カラヤンがシュターツカペレ・ドレスデンを指揮した演奏。1972年8月13日のザルツブルグ音楽祭での録音。ClassicJapanで聴いたものですが、これまで聴いた4番の最高の演奏でしょう。

5.ショスタコーヴィチ「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
チョン・ミュン・フンとバスティーユ歌劇場のオケがいわくつきのオペラを凄まじい迫力で聴かせてくれました。

6.ミカラ・ペトリのリコーダー・アルバム
リコーダーがこんなにも多彩な表現力を持つことを認識させてくれた演奏に拍手。

7.シューマン チェロ協奏曲
フォンク、ケルン放送饗、モルクの演奏。ここでもケルン放送饗がすばらしい。
フォンクとケルンのシューマン交響曲を発注しています。

思いつくまま書いたので最近のエントリーが多くなっていますが、今年前半はカメラを持って外出が多く、夏場は暑さでダウン、秋以降にたくさんCDを聴いたからでしょうね。


干支の交代

あと1日で虎から兎へと交代 (お隣の奥さんの手作りです)。
心なしかトラに元気が無いように見えますね・・baseball

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December 29, 2010

マーラー 交響曲第10番(クック版)

Mahler_10ジェイムズ・レヴァインの指揮、フィラデルフィア管弦楽団の演奏。1974年の録音。レヴァインのマーラーBOXから。以前シャイーの10番を買ったときは2枚組で6000円位したのがうそみたいな時代になりました。おかげで聴き比べなんて贅沢をすることができますが、正直なところ10番に関してはよく理解できないので1楽章で聴くのをやめようと思ったことが度々です。今回はレヴァインとフィラデルフィアの明るいサウンドで結構楽しく聴き進めて無事全曲聴き通せました。この明るさは最晩年というか未完成のマーラーの曲にはどうかなとも思うのですが、何せオケが半端なく美しいので「これもありかな」状態ですnote。このBOXにはシカゴ饗やロンドン饗の演奏も入っていて上手さは文句なしですが、サウンドの美しさはやはりフィラデルフィアですねheart02。特に5楽章がすばらしい。ということで演奏云々よりサウンド重視で一押しです。

坂ノ下の店

いよいよ暮れも押し迫ってきたので、朝から夫婦で二手に分かれて坂ノ下に点在する店を攻撃に出発しました。私は酒屋を軽く銃撃し、奥さんは先ず遠い大きなスーパーと魚屋を攻撃し、帰りに近くのスーパーも軽く爆撃して、昼食後再度スーパーへと波状攻撃をしかけ、馬に食わせるほど食糧を買ってきましたhorse。その馬たちは明日、隊に到着するので今日中にえさを作りますが、馬のくせにビーフシチューが食べたいとか言うので飼い主はホンマ大変です。私ですか? 奥さんの出撃中は陣地で食器などを洗っておりますデスcoldsweats01

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December 28, 2010

マーラー 交響曲第8番「千人の交響曲」

Mahler_completeショルティの指揮、シカゴ交響楽団、ウィーン国立歌劇場合唱団、ウィーン楽友協会合唱団、ウィーン少年合唱団、ルチア・ポップ、アーリーン・オージェその他の演奏。1971年の録音。2枚組の廉価CDを持っているけれど第1部を聴いただけでそのあまりのすごさに耳がストップ状態で第2部を聴いておりません(笑)。その後買ったインバルの全集でもこの曲は未聴です。今回マーラー全集煮を買ったら2枚組が1枚になっていたので初めて聴き通しましたが、曲というよりこのメンバー特にシカゴ饗のすばらしさに圧倒されました。ライナーの時代に案の出たヨーロッパ遠征が時期尚早と親分に却下された悔しさを存分に発揮した渾身の演奏です。特にシカゴの金管群がすごすぎ。ウィーンの合唱団もアメリカに負けるなとがんばっているし、ルチア・ポップはここでも大活躍です。オルガンも交えた最後の圧倒的な盛り上がりはたぶんこの曲の最良の演奏note。ショルティの統率力恐るべしです。

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December 27, 2010

ハイドン テレジア・ミサ 変ロ長調

Haydn_mass_2バーンスタインの指揮、ロンドン交響楽団/合唱団、ルチア・ポップその他の演奏。1979年5月、ロンドンでの録音。ハイドンは多くのミサ曲を書いていてこれには14番が当てられています。どういういきさつで書かれたのか知らないけれど、マリア・テレジアとなんらかの関係はあるのでしょう。40分強の短いミサ曲ですが罰当たりな私が聴いてもこころの安らぎを覚えるなかなか良い曲です。このころすでにウィーンなどで活躍していたバーンスタインですが、ここでは当時かなり荒れていたニューヨークフィルよりはずっと精緻なロンドン饗のアンサンブルが美しいハイドンの演奏に貢献しています。また、ヤナーチェックで熱演したルチア・ポップはハイドンでもすばらしい歌声を聴かせてくれています。

昨日は少しリビングの片づけをしてシクラメンが食卓に近づいてきました。
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December 26, 2010

ヤナーチェック 「利口な女狐の物語」

Janacek_mackerrasサー・チャールズ・マッケラスの指揮、ウィーンフィルハーモニー、国立歌劇場合唱団、ルチア・ポップその他の演奏。ヤナーチェックの5つのオペラを収めたBOXセットはマッケラスの鮮やかな統率力とウィーンフィルの素晴らしい演奏とで今年買ったセットの中でもベストにあげられるものですが、ウィーンフィルが不思議なサウンドのヤナーチェックでこれだけ美しい音を出すとはちょっと意外でしたnote。そしてこのセットの中でも楽しいのがやはりこの物語。人間と動物の絡みを描いたモラヴィア昔話みたいな趣ですが、その中にはヤナーチェック独特の「死」そして「再生」も含まれています。ルチア・ポップが上手にチェコ語で歌うので調べたら彼女スロバキア出身でした。なるほどsign01
CD2枚でお釣が出るので組曲が収められているのもうれしいheart04

昨日から寒い日が続くので暖房を入れたリビングで聴きながらパソコンを操作しています。
ノートにして良かったhappy01


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December 25, 2010

バッハ クリスマスオラトリオ BWV.248

Bach_christmasヘルムート・リリングの指揮、ゲッヒンガー・カントライ、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウムの演奏。バロックマスターワークスの中のハイライト版で。2時間半のこのオラトリオは6部に分かれていて25日から6日間かけて演奏するそうですが、何せ年末で忙しいのでハイライト版で我慢します(笑)。バッハの宗教曲といっても受難曲と違って明るいのでクリスマスの朝聴くのにちょうどよかったnote。ペーター・シュライヤーはもちろんですが、アリーン・オージェのソプラノが可憐な声でとってもいいheart02。リリングのもたれない進め方も趣味の良いもので、聴き終わってから全曲を聴きたくなりました。iTunesにガーディナーの演奏が全曲入っているのでお正月にでもゆっくり聴いてみます。


奥さんは買い物帰りにお花屋さんで安い花を買ってはリビングに並べてご機嫌。
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December 24, 2010

コレッリ 合奏協奏曲第8番ト短調 Op.6-8 「クリスマス」

Img_1339ssイ・ムジチの演奏。1966年の録音。この時期の定番というか、コレッリ自身もこの合奏協奏曲をキリスト降誕の夜のために作曲したそうですが、穏やかな中に荘厳さと降誕を祝う祝祭的な明るさも併せ持つすてきな曲です。
イ・ムジチの美しい弦楽合奏の合間に聞える小型オルガンの音色がかわいい。
ちなみにこれ以外のコレッリの合奏協奏曲もすべて名曲だと思いますよ。

部屋を暗くして三脚を使ったけれどファイバー・イルミネーションが思ったようには写らなかったxmas
ま、いずれにしても「メリークリスマス!」happy01

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December 23, 2010

マンフレディーニ クリスマス協奏曲ハ長調

カラヤン、ベルリンフィルの演奏。1970年の録音。クリスマス・アダージョ・カラヤンというどこかで聴いたようなアルバムから。マンフレディーニはヘンデルとほとんど同時期に活躍したバロックの作曲家すが、同じ曲で有名なコレッリは彼より30年ほど早く生まれています。静かで穏やかでまさしくこの時期にに聴くのに相応しい曲をカラヤンがしっとりと歌い上げていて、もう何も言うことはありませんnote
このアルバムにはこういうクリスマスムード一杯の曲が満載されているので、当分これで楽にブログ生活を生き抜こうかとも考えていますcoldsweats01


今日は久しぶりのお天気sunでしかも暖かいのがうれしい。
奥さんはいろいろお花を買ってきてご満悦ですheart04


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December 22, 2010

オネゲル 「火刑台上のジャンヌ・ダルク」

Honegger_jeanneセルジュ・ボードの指揮、チェコ・フィルハーモニー合唱団/管弦楽団、キューン児童合唱団その他による演奏。1974年10月の録音。正確には劇的オラトリオなので、デンオンのジャケットのタイトルは「オネゲル/クローデル」と台本作者クローデルの名前が入っています。「声」を聞き、オルレアンを開放した英雄時代のジャンヌではなく、その後宗教裁判にかけられ火刑に処せられる場面が緊迫感ある語りと音楽とで描かれていて聴き応えがあります。オンド・マルトゥノの異様な音色がこの常軌を逸した場面の音楽にとても効果的。最後の「炎の中のジャンヌ・ダルク」ではそれまでの疑問、諦め、恐怖、などのジャンヌの感情が「神への愛」へと昇華され、クライマックスを閉じますが、ジャンヌ役のネリーボルジョーの、まだ少女の面影を残したフランス語のつぶやきや叫びがとても印象的。オネゲルが得意なボードの引き締まった演奏とデンオンの優れたCD化によるクリアで立体的な音もすばらしい。

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December 21, 2010

オネゲル 交響曲第5番「3つのレ」

Honegger_sym5シャルル・ミュンシュの指揮、ボストン交響楽団の演奏。1952年10月の録音。1950年に作曲されて1951年にこのコンビで初演され次の年に録音されたわけです。その昔ボードとチェコフィルのLPで聴きだしデユトアのCDも買ったのですが、世評高いこの演奏を先週手に入れたので楽しみに聴きました。1楽章開始のつんざくような響きに驚かれますが、そのあとも悲鳴のようなトランペットの叫びが心に残ります。この辺りデユトアでは感じられなかったもの。60年近い昔のモノラル録音のためもあって決して耳に快くはないのですが、この曲の訴える悲痛さが胸に突き刺さるよう。3楽章の決して楽観的でないフィナーレも厳しい金管の音で圧倒され、最後に力尽きたように終わるのが実に印象的。ミュンシュは明るくて豪放な指揮者だと思い込んでいたのですが、この演奏を聴いてそういう単純なイメージが払拭されました。


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December 20, 2010

オネゲル 交響曲第3番「典礼風」

シャルル・デユトアの指揮、バイエルン放送交響楽団の演奏。1982年12月の録音。オネゲルが戦後すぐに作曲したもので、1楽章「怒りの日」、第2楽章 「深き淵より」第3楽章 「我らに平和を」と、それぞれに死者のためのミサ曲「レクイエム」に付けられる副題がつけられています。各楽章に恐れ、悲しみ、希望といった人間の感情がこめられていて、緊張感あふれる優れた交響曲です。カラヤンが2回も録音しているのは珍しいことですが、今回はデユトアで聴いてみました。デユトアらしく折り目正しい演奏で、強力なオケとの相乗作用でなかなか聴き応がありました。

リビングの片隅は花置き場
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December 19, 2010

ブルックナー 交響曲第3番ニ短調

Bruckner_wandギュンター・ヴァント、ケルン放送交響楽団の演奏。1981年の録音。元N饗の鶴我さんの本によると極めてオーソドックスなアプローチできっちりと曲を仕上げる方だそうですが、混濁した響きが無くすっきりとしたリズムの明白なブルックナーを聴くと、さもありなんと思います。ケルン放送饗もフォンクのときと違って幾分シャープな音がしています。

私はこういうけれんみの無い演奏が大好きnote


小掃除
さすがに年末が近くなり、まずは机の周りを掃除しましたが、2台のモニターやスピーカー、ケーブル類などやりだすときりがありません。パソコンを拭いているとFDDの前面にほこりが一杯詰まっていたので結局掃除機で吸い取りました。7年間使わなかったらこうなるんですね。次の週末に引き出しの中を掃除します。

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December 18, 2010

ドヴォルザーク 交響曲第3番

ズデニェク・コシュラーの指揮、スロヴァーク・フィルハーモニック管弦楽団の演奏。なんとなく交響曲3番が続いたので調子に乗って続けています(笑)。ドヴォルザークの交響曲の中でも作品番号が10という初期作品だから後期の有名作品ほどのインパクトは無いので、持っているのはこの演奏だけですが、じっくり聴いてみると全編にボエミアの香りがただようなかなかの佳曲です。日本にはおなじみのコシュラーさんもオケも自国の作品ということで力みの無い自然なアプローチで3楽章、ほぼ40分のこの曲を上手くまとめています。1970年ころと思われる録音にもう1つ冴えないのがちょっと残念だけど曲想にはマッチしています。


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December 17, 2010

シューベルト 交響曲第3番ニ長調 D200

カラヤン、ベルリンフィルの演奏。1977-1978の録音。シューベルトの初期の交響曲をカラヤンがベルリンフィルと共に豪壮に仕上げています。「らしさ」にこだわれば文句もあるんでしょうが、シューベルトのこれだけ立派な演奏はめったに聴けるものではないし、いろいろ言われてもカラヤンという人が全力で曲に取り組む姿勢はすごいです。そういう意味では初期の幾分不完全な曲のほうがカラヤンとしても料理しやすかったんでしょうね。3楽章のメヌエットのほのぼの感と元気一杯の終楽章がとても楽しい。
カラヤンが元気だったころの良い遺産でもあります。


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December 16, 2010

マーラー 交響曲第3番

ベルナルト・ハイティンクの指揮、ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団、モーリーン・フォレスター(アルト)、オランダ放送女声合唱団、聖ウィリブロード教会少年合唱団の演奏。1966年の録音。3番は好きな曲だけど何しろ100分近いので、聴きだすのに相当な覚悟が要ります(笑)。とはいえ1楽章最初の8本のホルンを聴くと、あとはこのマーラーの大規模な「田園」ともいうべき世界に浸ることができます。録音時まだ37歳の若さだったハイティンクはこの長大な曲を少し速めのテンポでテキパキと進めてマーラーの音楽を飽きさせず聴かせてくれます。先週はマゼールの演奏も聴いたのですが、遅くて疲れてしまった(笑)。コンセルトヘボウの上手さは言うまでもないし、この曲にはうってつけの暖かい音色を持っているので特に2楽章から4楽章は夢の中にいるようですnote。ハイティンクは大器晩成の指揮者といわれたけれど、30歳台でマーラーの大曲でこれだけの演奏ができれば十分大成しています。真摯なハイティンクとコンセルトヘボウのコンビでだから成し得た名演奏だとも言えるでしょう。


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December 15, 2010

シューマン チェロ協奏曲イ短調 Op.129

Schumann_vcハンス・フォンクの指揮、ケルン放送交響楽団、トゥルルス・モルクのチェロで。1994年の録音。例によってシューマンらしく、オーケストラがすっきりと鳴りきらない曲だけど、オケとチェロの絡み具合が良いので楽しめます。モルクというチェリストは良く知らないんですが、十分な技巧と音色の持ち主で、特に低音部の鳴らし方がいい。でも私がもっとも感心したのはケルン放送饗の響きの圧倒的な美しさです。ドイツの放送交響楽団はケルンでもライプツィッヒでもバイエルンでも一級品だと思っていますが、すべての楽器がまろやかに溶け合って響く様は見事の一言です。もうピカピカになってしまったベルリンフィルはドイツのオーケストラじゃないですね。というか確かに彼らは「世界の」というオーケストラになろうとしているんでしょう。フォンクという指揮者は1993年に来日しているそうですが、難病で2004年に亡くなりました。すばらしい指揮者なのに残念です。

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December 14, 2010

測距儀

NHKの大河ドラマ「坂の上の雲」でそろそろ日本海海戦が始まりそうです。どんな映像になっているのか楽しみですが、私の大きな興味は戦艦の測距儀にあります。以前「アサヒカメラ」で読んだ記事に、その時の日本海軍主力艦には敵艦との距離を測る測距儀を、通常設置する艦橋だけでなく、主力砲にも設置したと書かれていました。もし艦橋近くに着弾してメインの測距儀が壊れても、主力砲にあるスペアで距離が測れるので砲撃が途切れないわけです。現代の重要なコンピュータシステムでは当たり前のこの考えが、明治時代に導入されたことに深い感慨を覚えるとともに、絶対勝つという信念のために高価であっても必要なリソースを備えた当時の(貧乏だった)海軍関係者は立派だと思うのです。でも時代を経るにつれそれがいつのまにか根性論にすり替わっていったんですね。
ちなみに日露戦争のあとロシアの軍艦を引き上げたら日英同盟を結んでいたにもかかわらず、同じイギリス製の測距儀が搭載されていたそうです。外交と商売は別物というか、諸外国は日本が勝つとは思ってなかったんでしょう。
また、このときの測距儀の基線長(2つの対物レンズ間の距離)は1.5mで、大和のそれは15mと10倍もあり、やはりというか日本光学製です。
と、ここまで書いたんですが、大河ドラマにまず「測距儀」など写らないですよね(笑)。

初冬の庭

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December 12, 2010

ウフィツィ美術館 自画像コレクション

Uffizi大阪で開催中の表記の美術展に行ってきました。国立美術館というのに駅からのアクセスが悪く、御堂筋線淀屋橋駅から中ノ島ループバスというのに乗って、国立美術館前で降りるとすぐですが結構面倒だった。大阪はお商売以外のことになるとどうも手を抜いている感じがします。さて、地下3階まで下りると1500年代から現代までの主要な画家の自画像約70点が展示されていました。私、絵画や画家に詳しいわけではないので、やはりというかボストン美術館展で見た印象派の絵のほうがはるかにインパクトが強いのですが、それでも見ただけのことはありました。まず、女性画家はさすがに色彩が豊かで自身も美しく描かれているのですが、男性画家の場合背景が黒や暗いモノトーンが多く、それほど克明に描写しているように感じられません。やはり男特有の「照れ」なんでしょうか。日本の杉本博司氏、横尾忠則氏などのパロディ風の自画像はその「照れ」をよく表しているように感じました。レンブラントの自画像などは顔以外はほとんど背景の黒に溶け込んでしましたがこれは彼の作風なんでしょうね。ただ、近代の画家になると写真かと見まごうほどの絵もあり、本気を出した時の彼らの力量を痛感します。また、シャガールの絵は彼独特の作風と表現力がそういうものを超越しているのもすごいですね。

大阪国立美術館の屋根の飾りつけ・・・・・?


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December 11, 2010

ヤナーチェク 「カーチャ・カバノヴァ」

Janacek_mackerrasマッケラスの指揮、ウィーンフィルの演奏。1977年のアナログ録音。歌手のお名前は長いし読み方に自信がないので悪いけど省略。ヤナーチェクの主要な5つのオペラを収めたセットは文句なしのお買い得だったんですが、全部聴き通すには結構心構えが必要で、これでやっと2つ目。ただ、聴きだすと暗さを秘めた控えめな叙情性が結構日本人にマッチしているし、ドイツの作曲家と違って、オーケストラの響かせ方が混濁せずシンプルなのでウィーンフィルの音色のすばらしさを十分に堪能することができました。また、この作曲家を得意とするマッケラスの指揮も曖昧さがなく、文句のつけようがありませんnote。物語は古いロシアの封建的な家のお嫁さんの悲劇ですが、柔らかいチェコ語がそれほどヒステリックに聞えないのが救いでしょうか。イタリアオペラより日本人向きですね。
しかし、歌もいいけれどここでのウィーンフィルの美しさは本当に格別ですheart04

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December 10, 2010

神戸ルミナリエ

あと3日で今年の神戸ルミナリエも終わり。クリスマスまで引っ張らないのは、これが単なるお祭りイルミネーションではなく、15年前の大震災の犠牲者への慰霊と復興への象徴だからです。私も震災の翌年に開かれた神戸の小学校の同窓会に出て、昔の級友にも犠牲者が出たことを知りました。まあつらい話はあるにしてもこのルミナリエの美しさは別格で、数100メートルもの光の回廊を歩けば、まさしく別世界に迷い込んだかと思えるほど。毎年デザインも変わり、色使いも絶妙です。今年は久しぶりに行ってみたかったんですが、あの混雑と遅く帰るのもいやなのでズルして昔の写真を引っ張り出してみました。

10年以上前にフィルムカメラ時代のEOSで写したもの。
JR元町からの入り口。下部の黒いのはものすごい数の人の群れ。

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人ごみに押されながら望遠で写すとホント別世界。

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さて、美しいルミナリエに堪能して出てくると、そこには汚い屋台が並んでいて興ざめです。あれは何とかならないでしょうかね。

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December 09, 2010

マーラー 交響曲第9番

Mahler_9_lbバーンスタイン、ベルリンフィルの演奏。1979年のライブ録音。伝説の演奏が1枚になって安く買えたのに、ラックに放っておいたのを聴いたのですが、これは本当にものすごい演奏ですnote。3楽章から熱が入ってきて4楽章はうなり声や足踏みの音も入るんですがそれに同期してベルリンフィルがすさまじい気迫を見せてくれます。聴き終わった後生気を抜かれたようになりました。これは名演奏なんて言葉では表せないです。指揮者、オーケストラの究極の姿を見る思いがしますし、この曲を書いたマーラーの偉大さを改めて実感します。
カラヤンがこの演奏を聴いて2年後に再録音したという話は本当かもしれませんね。1枚に82分を入れたサービスもありがたいし、アナログ録音ですがもちろん音も優秀。当分他の演奏を聴く気になれないのがつらいです。

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December 08, 2010

パブロフの犬

私はエレベーターの「閉」のボタンを押さないようにしている。以前仕事の先輩に、自動で閉まる前に「閉」ボタンを押すと80円余分に電力代がかかると聞いたからである。エレベーターには詳しくないけれど、ビルなどの何基かのエレベーターの動作はプログラミングされているので、割り込みを入れると余分な起動電力が必要になるのだろう。しかし、放っておいても2,3秒後には閉じるのに、数秒の時間が惜しいとは思えない人の99%が「閉」を押したがる。オバマ大統領でも秒刻みのスケジュールは無いだろうにね(笑)。
以前、新宿御苑前で丸の内線に乗ったとき、ホームの時刻表を見たら1分ごとに発着するので「さすが東京」と驚いたことがある。しかしもっと驚いたのは電車が入ってくるのを見た人が階段を駆け下りてくるのを見たときだった。朝の通勤時間帯なら分かるけど夜の8時過ぎです。
「パブロフの犬」の話を思い出すなぁ。

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December 07, 2010

シューベルト 交響曲第4番ハ短調 D417「悲劇的」

Schubert4ヘルベルト・ブロムシュテットの指揮、シュターツカペレ・ドレスデンの演奏。1980年3月の録音。1楽章の開始は確かに重々しいけれど曲の進行に伴って歌謡的になるのがいかにも歌人シューベルトです。穏やかな歌で始まる2楽章の優美なアンダンテ、リズミカルな3楽章のメヌエットを経て終楽章は快活なアレグロで堂々と終了するので「悲劇的」という副題はチト大げさだと思う。シューベルトの交響曲の中では演奏される機会が多いこの曲を真面目なブロムシュテットが美しい音色のオケをしっかりドライブして魅力的な仕上げを施しています。特に木管の柔らかい響きは絶品note

元N饗のヴァイオリン奏者だった鶴我さんの本によれば、ブロムシュテットはすごく真面目で練習時に説明する時間もたいへん長くて、あるときは40分もしゃべったとか。サンフランシスコ饗では、楽員が「マエストロ、あした楽器は要りますか?」と訊ねたそうです(笑)。真面目な(ユーモアを解さない)彼は「イエース、オフコース」と答えたに違いない、と彼女は断言しています。
ちなみに彼女が決めた9項目の課題をクリアできたすばらしい指揮者ベスト3は、サヴァリッシュ、スベトラーノフ、ブーレーズだとか。音楽的能力(練習が上手で早く終わることも含む)はもちろん、楽員にも聴衆にも人気があることが必要なんですね。以上、鶴我裕子さんの本「ヴァイオリニストは肩が凝る」から引用しました。

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December 06, 2010

京都 美山町

日曜日に奥さんが行ったのは京都府南丹市美山町にあり、最近観光ブームになっている「美山かやぶきの里」でした。かやぶきの家(今は普通の瓦ですが)で過ごした彼女にとっては面白くも珍しくもない風景ですが、友人達と車rvcarで連れて行ってくれたので楽しい旅行だったとか。紅葉には遅く、有名な雪のかやぶき家の情景にはまだまだ早い時期でしたが結構観光バスも来ていたそうです。
持たせたのは5年前のリコーのコンデジで400万画素に不満は無いけれど、露出がかなりアバウトなので補正すると画質が荒くなり、LX3を使っている私としては・・・・・ですね。

逆光気味を好むのは長く連れ添ったダンナの影響か?

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白くススキのように見えるのが「かや」だそうです。ナイスショット。

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ヨメさんは何やら並んでいる農機具を昔使ったことがあるとか。

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雪が積もっても北側はなかなか溶けないので苔が生えるんですね。

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December 05, 2010

マルビル

正式名称は「大阪マルビル」。JR大阪駅の近くにあり、円筒形のビルだから「マルビル」といかにも大阪らしい率直な呼び名です。真下から見上げると結構首が痛くなるけれど高さ約124メートルで東京スカイツリーの足元くらい。1976年に建った時はともかく、今では高いビルに囲まれてあまり見えないので知らない人に「大阪スカイツリー」だとだまそうかと思ったけれどちょっと無理か(笑)。
別に首を痛めようと行ったのではなく、昨日この中で忘年会があったんです。久しぶりに会って、お昼から飲んで、あれこれしゃべって、日の暮れる頃に家に帰れてらくちんでした。同じ日に奥さんも同窓会で、こちらはお泊り付き。山口の中学時代の同窓会だからウン十年ぶり。そりゃ積もる話も多いでしょうよ。朝電話があってこれからみんなで京都へ行くとか。
カメラも持たせてあるし、いいチャンスだからまあ遊んでおいでheart02
さて、お昼は何を作ろうか・・・think


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December 03, 2010

ベートーヴェン 交響曲第9番

Beethovensm9ショルティ、シカゴ交響楽団の演奏。1986年の録音。気がつけば12月に入り、今年もあとわずか。これまで敬遠してきた第9を聴こうと思ってこのCDをセレクトしました。指揮者によっては60分強ですむ演奏も多い中、繰り返しの省略も少なくてほぼ74分の長丁場でしたが、それを感じさせない引き締まった演奏ですね。あのロボットのような指揮姿からは想像もつかない流麗で清潔な演奏です。ただ、4楽章が比較的冷静に進むので圧倒的な興奮を望む方には物足らないでしょうが、私はこういうスタイル結構好き。いろいろアクロバットや冒険が欲しい方には向きませんがまさしく正統派の名演奏ですnote。ジェシー・ノーマンを始めとする歌手陣とシカゴ饗合唱団もすばらしくて、どのCDにしようか迷ったけれどこれを選んでよかった。誇張のない自然なデジタル録音も見事です。・・・・と、ここまで書いて調べたらこのCDのエントリーは2回目だったcoldsweats01。まあ感想はあまり変わってないのでこのまま行きますね。

追記:ショルティが見ている楽譜はボロボロとは言わないけれど相当年季が入っています。30年は使っているんじゃないでしょうか。この演奏のとき74歳だから、第9を振りはじめて書き込みで修正しながらずっと同じ楽譜を使っているのかもしれない。

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December 01, 2010

楽器の音色

前にも引用した、芥川也寸志氏の本「音楽の基礎」は、私のような素人にも音楽への理解を少しでも深めることが出来るように、大変分りやすく書かれています。題名の通り音楽の基礎について書かれているのですが、その音楽を構成する「音」についても大変興味深い話が書かれています。特に面白かったのは、木管、金管、弦楽器の合計9種類の楽器で持続した一定の高さの音を録音して、その音の鳴り始めと鳴り終わりの部分を切り落とし、中間部分をつなげて聴くと、切り落とす前は簡単に楽器名が分ったのに対して驚くほど識別が困難になる、というお話です。要するに楽器の音色というのは鳴り始めと音の高さが変わるときにその特徴が表れる、ということですね。こういった実験や工学的ともいえるような解説もあり、本の主題である音楽の原則、形成、構成といった専門的な内容もとても分りやすく書かれています。200ページの岩波新書で携帯にも便利なので待ち時間のありそうな場所に行く時は出来るだけ持っていくことにしています。


東福寺の庭 クリックで大きくなります


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