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November 15, 2007

芥川也寸志著 「音楽の基礎」を読む

Book今さらながら音楽の基礎も知らずにあーだこーだ言うのが恥ずかしくなったのでAmazonで評判のよかった岩波新書のこの本を買ったのですが結論から言いますとこんなに面白くてためになるとは思いませんでした。まず語り口が易しくて文章が読みやすいのです。特に最初の「音」や「音響」などについて書かれていることは、なるほどと思うことばかりです。例えば「静寂」の重要さについて、音楽は「静寂」で終わると書かれています。つまり最後の音が鳴り終わった直後の静寂までが音楽行為であり、終わりきる前の「ブラボー」や拍手について一部の聴衆のマナーを問題視されていますが、こういう風に専門家に理論的に書いていただいてやっと胸のつかえがおりましたよ(笑)。音についての解説もフォン、デシベルなどを用いてきっちりと説明されています。もっとも最近のSI単位ではフォンは使われずデシベルに統一されていますが何せ30年前に書かれた本ですからね。こういった音響学に近いところから始まり、楽器、記譜、演奏法、その他、私でも少しは分かりそうな要領で書かれています。ベートーベンの7番でのヴァイオリンのしんどい部分や先日UPしたペンデレツキの「広島の・・・」の変わった譜面の1部などもありとても参考になります。そして、分かる分からないと言う前に音楽を聴く興味が倍増したというのが一番の収穫ですね。そして冗長さが無く格調高い文章はさすが、と思います。まだ半分しか読んでいないのですがこれほど惹きつけられた本は久しぶりです。ということで昨日は芥川氏に大いなる敬意を表して選曲させていただきました。

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