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April 19, 2007

ムソルグスキー「展覧会の絵」ストコフスキー編

Chan9445mussorgskyNML(CHAN9445)から。マティアス・バーメルトの指揮、BBCフィルハーモニックの演奏。まず冒頭の「プロムナード」が聴きなれたトランペットではなく弦のユニゾンで始まるのでこれはいよいよストコ劇場なんだなと思うのです(笑)。最初は華やかな金管の出番が少なくて低弦とかチューバ、打楽器の比率が多くてサウンドが重々しいなと感じたのですが後半になるに従って怪奇的なイメージが強くなってきます。ストコさんはムソルグスキーの原曲にある泥臭ささを目一杯強調したというかやりすぎというか(笑)ご想像できると思います。しかしこれを聴くとラベルの編曲がいかに洗練されていたのかも良く分かります。特に「ヴィドロ」はラベルの描写的な編曲に比べると牛車の動きが見えないです。演奏は(多分)真面目に楽譜に忠実なようでまるでストコさんが振ったようですがこれは誰が振ってもストコ節になるのが狙いなんでしょうね。聴き終わって感じたのは「水木しげる展覧会の絵」でしたが結構楽しめました。他にも「禿山の一夜」なんかもあり、まだ聴いてないけれどこれはもう十分想像がつくのです(笑)。

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Comments

先生、コメントありがとうございます。

>ラヴェルのスコアは人間業ではありません。あれは神の手によるものとしか…。
まったく同感です。
しかし、このストコフスキーの編曲も音楽の楽しみを増やしてくれてありがたいと思います。ロジェストベンスキーの演奏は興味ありますね。先生の解説が本当にありがたいです。宜しくお願いします。

Posted by: よし | April 28, 2007 at 08:45 AM

これとセーゲルシュタムの録音がNMLにはありますが、私はこちらの演奏の方が好みです。ストコフスキー自身が演奏するための編曲?だったのですから、もちろん本人の録音が一番ですが、その弟子筋にあたるバーメルトはなかなかロマンチックで、美しいと思います。ストコフスキーの演奏はこの曲のグロテスクな部分に焦点をあてた、とっても力強い演奏でした。
あとこの編曲で印象に残っているのはロジェストヴェンスキーの指揮です。
スコアを調べてつくづく思ったのは、ラヴェルは作曲家としてムソルグスキーの原曲を尊重して1音たりとも付け加えない編曲であるのに対して、ストコフスキーは指揮者として曲の構成を整理して(チュイルリーの庭園にてなどのカットや原曲にない音を加えたり、5拍子などを3拍子と2拍子などに書き直したり…)いるなどの特徴があります。
ラヴェルのスコアは人間業ではありません。あれは神の手によるものとしか…。でもストコは人間として最善の編曲だと思います。
他にもこの曲の編曲は色々ありますが、この2つの編曲が現在聞ける最高のものであることは間違いなさそうです。

Posted by: Schweizer_Musik | April 28, 2007 at 04:35 AM

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