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November 04, 2006

ブラームス 交響曲4番

Brahms4アバド、ベルリンフィルの演奏、1991年9月の録音。アバドのベートーベンには不満があるけれどブラームス特に4番は彼の十八番だと思います。私は30年ほど前のザルツブルグ音楽祭でウィーンフィルと共演した時のFM放送をカセットに入れたのを持っていますが、これがもう神がかりと言っていいほどの名演奏なんです。まだ若かったアバドが突っ走りそうになるのに対し、VPOはあくまで彼らのテンポを守ろうとしているのが分かるのですが、ちょうど蜂蜜をスプーンでかき回すといった趣があって、熱いが地に足の着いたすばらしいブラームスになっていました。カセットながら息を詰めて聴き終わると一人の聴衆の短くしかし感銘のこもった「ブラボ!!」の声があり、そのあとも盛大な拍手です。しかしこの時使ったカセットは一番安いものでヒスノイズが大きいのが心残りでした。そして次の年の5月にウィーン芸術週間で同じコンビの演奏があるのを知り、今度は最高級のカセットを用意して録音したのですが、結果はおよそ気合の入らないひどい演奏でした。若いときのアバドはウィーンフィルには好かれていても少しバカにされているフシもありましたが、ライブというものの怖さがよく分かった次第です。さて、CDにもどりますが要するにかつての名演奏を再現したような演奏なんですね。ただここではスタジオのせいか年齢のためかアバドが落ち着いていてベルリンフィルが燃えているように聴こえます。とにかくブラームスの晦渋さが無い代わりに彼の作曲技法の究極の見事さを味わえる名演奏です。

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