バーンスタインのドヴォルザーク「新世界より」
標題にあえて「バーンスタインの」と書いたのはmozart1889さんの記事を読んで、これは面白そうだと図書館で借りて聴いたらやっぱり彼の思い通りの演奏でホント楽しかったのです。ただこのスピード感は快適ですがアンサンブルは確かに荒い。プロデューサーのジョン・マックルーアも困ったろうな。「レニー、ちと荒すぎるで。もうちょっと何とかならんやろか。」「そないゆうても今日中に終わらなあきまへんのやろ。これが精一杯や。」「そやな、まあええか。ほな、いてまえ!」と言うようなやり取りは無かったでしょうがとにかくあちこちで「いてまえ!」が散見されるけれど感動的な演奏であります(笑)。もちろんボヘミアの香りなんか全然ありまへん。一緒に入っているスラブ舞曲も勢いがあって楽しいけれど「モルダウ」はリズムがスイングするようでちょっと違和感ありですね。ここらがカラヤンに嫌われる所以かな。
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Comments
yurikamomeさん
そうなんですか。ものすごい売れっ子でしたからリハーサルの時間も充分取れなかったのでしょうね。私はあまりアンサンブルの粗いのは気にしないのでこういった勢いのある演奏が大好きです。コメントありがとうございました。
Posted by: よし | September 11, 2006 at 08:12 AM
mozart1889さん
ふざけて書きましたが本当に快演ですね。
ドヴォルザークもアメリカという新世界で心が浮き立っていたのではないでしょうか。「売られた花嫁」の序曲が聴きたかったです。
Posted by: よし | September 11, 2006 at 08:08 AM
この頃、レニーは自分の不遇をプロデューサーに涙ながらに訴えていたのだそうですね。
彼自身辛かったのでしょう。
Posted by: yurikamome122 | September 10, 2006 at 09:23 PM
今晩は。
ご紹介、ありがとうございました。
バーンスタイン/NYPの演奏は、本当に気持ちいいくらいの快速ですね。猛烈なダッシュが実に快感です。
後年のDGの再録音は、第2楽章がもたれるほど遅いので違和感がありました。
アンサンブルは荒いんですが面白さではこの旧盤が断然ですね。
Posted by: mozart1889 | September 10, 2006 at 08:09 PM