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April 02, 2006

プッチーニ 「蝶々夫人」

オペラのDVD鑑賞です。蝶々さん:ミレッラ・フレーニ、ピンカートン:プラシド・ドミンゴ、スズキ:クリスタ・ルートヴィッヒ、というキャストで1974年の収録。カラヤンの指揮、VPHと歌もオケも最高級のもの。ほぼ同じメンバーのLPでも聴いていて演奏には文句が無いのだがジャン・ピエール・ボネルのいつものドラマ風の演出と、特に蝶々さんをはじめ日本人の役は顔を白塗りにするのが当時から論議を呼んでいたので気になっていたがどうやら白塗りは結婚の時のお化粧ということみたい。まあ歌舞伎調の風体やおかしな衣装もあるけれど遠い国日本のお話を強調した演出なのであろう。気になった映像は柔らいトーンで色彩も控えめ、家屋の周りはすすき野で日本昔話を見ているみたいで違和感は無い。演奏ではいまさらだがフレーニの蝶々さんはこれ以上ないほどの適役。柔らかくて透明な歌声は最高だ。ドミンゴも適役だがルートヴィッヒのスズキは歌も演技もさすがにすばらしい。そのうえカラヤンの本当に日本情緒綿々の指揮とVPHの柔らかな音色で最後まで楽しめた。特にクライマックスで懐剣をとりだして自害を決意する場の緊張感、心臓の鼓動を思わせるティンパニの連打や子供が出てきて取り乱すシーンからピンカートンの眼前で自害するまで息も告がせないほどの迫力。自害した後にすそが乱れないように正座した蝶々さんのひざをスズキがショールで縛るシーンもいい。この懐剣は父が切腹した時に使ったと説明するが本来は女性の貞操剣なのでしょうね。「屈辱に生きるより誇りを持って死ね」とあるが、愛も子供も取り上げられた蝶々さんには死に値する屈辱だったのです。15歳で結婚し18歳で死ぬ。今の高校生の年代で女性の一生を終えたこの物語には感動するけれどやはり悲しい。

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「オペラ」カテゴリの記事

Comments

yurikamomeさん
TBありがとうございます。
私もここと同じようなコメントをしていましたね。
確かに映像はおかしなところが多いのですがフレーニの歌とカラヤン、VPOの上手さで次第に気にならなくなります。確かに国辱オペラですよね。でもウチにも懐剣がありましたし昔の日本女性の気構えを示すという意味では結構好きなんです。

Posted by: よし | April 04, 2006 at 12:47 PM

びーぐるさん
私もオペラは苦手なのですがDVDを見るようになってから結構楽しめるものが増えました。その中でも「蝶々夫人」は日本人として見るので面白さが倍化します。蝶々さんを家と共に100円で買ったとか「君が代」の一節が出てきたり明治初期の日本の立場がよく分かります。フレーニの歌のすばらしさと終幕のドラマチックな盛り上げ方は見る価値があります。

Posted by: よし | April 04, 2006 at 12:38 PM

このオペラ、プッチーニの魅力たっぷりなんですが、このヘンテコのジャパネスクが。。。。。

Posted by: yurikamome122 | April 04, 2006 at 12:32 PM

私はどうもオペラが苦手でモーツァルトとワーグナー以外は殆どディスクはありません。
長すぎること、筋書きが陳腐なものが多いこと、病気で死にそうな主役が丸々太っていたりすることなどの違和感が苦手の理由ですが、食わず嫌いの面もあります。有名なアリアを聴くといいなあとは思うのですが。

Posted by: びーぐる | April 04, 2006 at 11:15 AM

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